掃除の終わりとお昼ご飯
4話目!
どうぞご覧ください!
そんなこんなで陸と蒼は掃除を始めた。
陸はまずキッチンをきれいにすべく自宅から持って来た掃除道具を使って掃除を始めた。
(十文字先輩ってろくな食べ物食べてないんじゃ・・・・?)
陸がそう思うのも当然だった。あおいの蒼の家には冷蔵庫や電子レンジといったものは置いてあった。しかし、包丁やまな板、フライパンや鍋など、調理道具が一切置いてなかったのである。
(後でなにかおすそ分けでもしたほうがいいかな・・・)
こんなこと思いながら黙々と作業を続けていた。
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2時間たって陸も蒼もそれぞれの作業が大方終わっていた。
そして時計を見ると12時をとっくに過ぎていたので陸は昼ご飯にしようと蒼に声をかけた。
「だいぶきれいになったので、お昼ご飯にしましょう。」
そういうと
「そうだね。あー疲れた。掃除って大変だねー」
「まあ大変にしてるのは、十文字先輩ですけどね(ボソッ)」
「ん?何か言った?」
「いえ、何でもありませんよ。とりあえずご飯作りますから、何か食べたいものってあります?」
「え!?ごはんまで作ってくれるの!?それは申し訳ないというか・・・」
「十文字先輩料理できます?」
「・・・・・」
「ですよね。一人も二人もたいして手間にはならないんで作らせてください。」
「わかった・・・じゃ!オムライスがいいな!」
「やっぱり、十文字先輩って見た身に反して子供っぽいですね。」
「う、うるさい!好きなんだからいいでしょ!」
「どうどう、落ち着てください。わかりましたから。そこに座って待っていてください。」
そういうと陸は自分の部屋に戻り食材を持ってきて作り始めた。
蒼は不承不承といった感じで座って陸の調理風景を眺めていた。