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隣の部屋の彼女

2話目!

小説家の皆さんってすごいですね…言葉だけでいろいろ表現できるんですから…orz


 目が合った女性に陸は思わず見惚れてしまっていた。


 背は自分よりも低く小柄ながら出るとこは出てるし、ひこっむとこはひっこんでいる。また肩までかかるくらいに伸びた髪は艶があり漆黒のように暗く、肌は日に焼けていて健康的な女性だった。顔もアイドルも顔負けの超がつくほど美少女だった。


 陸はそんなことを考えながら、相手がいきなり部屋から飛び出てきた理由を尋ねるべく声をかけた。


 「いきなり飛び出てきましたけど、どうかされました?」


 相手は声を掛けられるとは思っていなかったのか肩をびくつかせながらも陸の問いに答えてくれた。


 「はい…実はご飯を食べていたら部屋の中でカサカサと音がしたものですから、音の聞こえるほうへ行ってみたら…ご、ゴキブリが…」

 

 陸は思わず首を傾げた。陸の住む地域ではゴキブリとは無縁の場所であり、出たとしてもごみ屋敷と呼ばれるような場所にしか出てこないと近所の人から聞いていたからだ。


 だからこそ不思議に思う、こんな美少女の部屋にゴキブリが出るとは考えにくい。


 少しの間考えたが、絶対に出ないこともないだろうと自分なりに解釈し、思考を戻した。

 

 そんな様子を見ていた彼女は、意を決したように、


 「もし、ご迷惑でなければ…その…あの…あの虫を退治していただけませんか……?」


 「えぇ、構いませんよ。」


 陸は別に虫が嫌いというわけでもなく、退治程度なら何とかなるななどと思いその提案を受けた。しかし、陸はその提案を受けたことを数十秒後に後悔した。


 「あの…部屋を見ても驚かないでくださいね?」


 女性はそう言ってきた。


 陸はまたも不思議に思ったが、たいして気にも留めず首を縦に振った。


 そして、二人で部屋の前まで歩いていくと陸は愕然とした。


 開いた扉から見える光景はあまりにも凄惨だった。


 陸の部屋と同じ間取りでありながら、足の踏み場一つなく入ってすぐにあるキッチンにはカビが生えている食器が置いてあった。また、奥に目を凝らすと、服が散乱し、漫画や雑誌も乱雑に散らばっていた。


 陸は静かに扉を閉め、彼女の前に立ち、正直に自分の心の内を話した。


 「無理です。ごめんなさい。」


 「え?さっき虫をやっつけてくれるって…」


 「言いましたけど、無理です。」


 「ど、どうして!?」


 「逆になんであんな部屋見せられて、やってもらえると思っていたんですか!?」


 「見ても驚かないって言っていたから…」


 「驚かないって言っても限度があるでしょ!?」


 「だってぇぇ…」


 先ほどまでのイメージが崩れ、年齢相応いや見た目以上に幼い感じに女性はなっていた。


 「そもそも、何であんな汚部屋に?」


 と陸が尋ねると、

 

 「掃除がめんどくてつい…ね?」

 

 と答えが返ってきた。


 陸はため息を吐きながらもあることを考えていた。


 (隣がこんな汚部屋だったとは…しかし、虫退治を受けてしまったからにはこのままに置くわけにもいかないし…しょうがない、掃除まで手伝って今後かかわらなくてもいいようにしよう)


 陸は、OとRとZで表せそうな態勢になっている彼女に声をかけた。


 「はあ…仕方がありません、虫はしっかりと退治します。そしてついでにこれから先同じ目に合わないためにもしっかり掃除もします。それでいいですね?」


 陸の提案に彼女は満面の笑みで、


 「ありがとうございます!!!」


 と返した。



 そんな笑顔を見て、陸はドキッとしてしまっていた。


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