支離滅裂日記
働かずに食う飯はうまいか?
今日は朝早く目が覚めた。あまりすっきりとした目覚めではなかったが、早起きできた自分を褒めてあげたい。自分へのご褒美に朝食は生コンクリートにした。カップ一杯の生コンクリートをぐいと飲み干すと少し気分が晴れた。やはりコンクリートは生に限るなと、飲むたびに思わされる。冷えて硬くなったコンクリートなど、ただの土木資材で人間の食べるものではないと言い切っても良いと思う。
朝食を食べ終えた後は、桜の木に、お米をまいて、花咲か爺さんごっこをした。今日のソメイヨシノは曇天で、晴れることなく昼を迎えてしまった。けれども、今日はお外に出たから満点だと自分に言い聞かせることで、先日、自転車が行方不明になってしまった悲しみを癒すことができたかに見えた。しかし、できなかった。気分が晴れることはなく二度と私の心が開花することは無いように思われる。
お昼になったので、お昼寝をした。近頃はお昼寝をすることが多い。お昼寝をしていると、多国籍企業が日本を攻めてくる夢を見た。日本の大手スーパーが割りばし片手にスクワットをして追い返そうと頑張っていた。だけれども多国籍企業もすかさず腕時計を見せつけて応戦し、審判のトロンボーンが肘に違和感を覚えて降板したところで、缶コーヒーの勝利となった。この結果には温厚な私も、冷蔵庫を撫でまわさざるを得なかった。
午後は、一人でキングコブラに襲われたときのイメージトレーニングにいそしんだ。何度やってもキングコブラに殺害されてしまう展開にしかならないのが癪に障った。手りゅう弾とアサルトライフルで武装した時は、キングコブラを火星に追い詰めることに成功した。けれども、あと一歩というところで油断して、キングコブラにサイボーグ化を許してしまい、私は全身の経絡秘孔を突かれて悶死してしまった。何となくキングコブラのことが嫌いになった。
夕食は、焼き肉のたれを白飯にかけたものを食べた。お箸とスプーンで、どちらで食べたほうが美味しいかの食べ比べをした。その結果、スプーンの包容力が一番のスパイスだと思った。スプーンで食べると舌がピリピリするのだ。これは面白い発見だと思った。ただ、換気扇をまわすのを忘れてしまったので、部屋がゴロツキでいっぱいになって治安が著しく悪くなってしまったのは失敗したと思った。
総じて今日はまぁまぁな日だった。明日なんか来なければいいのになと思った。
まぁまぁ美味しい。