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武器を買おう!獲物を狩ろう!

やっと冒険者らしくなってきました。

「いやー、でも、アオイさんが冒険者ギルドを選んでくれてよかったですよー」

 自分が持ち込み、宿の厨房で料理してもらったハバリの串焼きを振り回しながら、アリアが言った。

「ギルドって、他にもあるの?」

「馬鹿だなー、お前。そんなことも知らないのか?」

「山奥で育ったから知らんねん。ウト君教えてよ」

「ウト、さんだろ?オレの方が年上なんだよ!」

「ええー?細かいこと言わんといてー。ええやん、ウト君で」

 アオイはJ事務所っぽく先輩後輩関係なく君呼びすることに拘っていた。

「いや、上下関係はキッチリしないと…」

「ウトさん、それなら貴方も私のことは、アリアさんて呼んで下さい。貴方は22歳、私は25です」

 アリアに言われて、ウトは、慌てた。アリアさんなんて、今更呼べない。

「いや、アリアちゃん、でもこいつ新入りで、オレが先輩だし…」

「ウトさんは、ギルドに入って1年ですよね?私は、7年働いてます」

「わ、分かりました。呼び方に拘るのは、よくない!アオイ、ウト君でも許す」

「ありがとう!ウト君、心広いねー」

「チッ!まあ、とにかく、ギルドについて説明するぜ。冒険者ギルドの他に職人ギルドと商人ギルドがある。オレは、冒険者ギルドに入る前に職人ギルドにいたことがあるが、職人ギルドは一言で言えば、徒弟制度だ」

「ふむふむ」

「親方について修行して、親方試験を受けて、自分も親方になる」

「ウト君は、何の修行してたん?」

「オレは、鍛冶屋の修行をしてた。職人ギルドは、基礎を教える学校で2年勉強した後で、その時、弟子を募集してる親方に割り振られる」

「ふむふむ」

「オレがついた親方は、口数少なくて、見て覚えろってタイプだった。説明してくれないのに失敗したら殴られる。嫌になって、飛び出して、冒険者ギルドに入ったんだ」

「違う親方のとこに替えてもらうことはできなかったん?」

「そんなことできたら辞めてないって」

「それもそやな。ウト君、職人ギルドで何かスキル修得したの?」

「ああ、刃物研ぎと、持ち手の交換はできる」

「それは、冒険者でも役に立つねー。それで、もう一つの商人ギルドは?」

「商人ギルドも基礎を学ぶ学校がある。職人とか、冒険者からの転職でも学校に行かないと商人として登録できない」

「ふむふむ。てことは、冒険者ギルドだけは学校がない、と?」

「そうだ。冒険者ギルドは、学校なんかない。誰でも登録可能だ。だが、収入は、安定しないし、他のギルドと違って、常に命の危険がある。最も厳しいギルドだ!」 

「そうなんや。」

「そうなんですよー。アオイさんは、レベルも低いし、ジョブのランクもまだ1です。1人でクエストをこなすのは危険だと思うんです」 

 アリアが会話に割り込んできた。

「だからウトさんとパーティーを組んだらどうかと思うんです」

「なんでオレが?」

「ウトさんちょうどパーティーのメンバーと喧嘩別れしたところじゃないですか。簡単な回復魔法を使えるから、アオイさんのお役に立つと思うんです。」

「いや、オレにレベル2の奴の面倒見ろって、アリアちゃん!」

「…ウトさん、アオイさんとパーティーを組んでくれないんですか?そんなに薄情な人なんですか?」

「え?いや、でも」

「アリアちゃん、無茶ゆうたらあかんよ。ウト君、困ってるやん」

 アオイは、殊勝な態度で言った。

「こんな低レベルのオレと組んだら、ウト君の命も危険にさらすことになるんやし。オレ、頑丈やから、そう簡単に死なへんと思うし。…ウト君がオレと組んでくれたら、それは嬉しいけど…」

 俯いて悲しそうな表情を作るアオイ。

「アオイさん、私、回復魔法使えます。怪我をしたらいつでも回復します。最初のうちは稼げないと思うので、私の家に住んで下さい」

「待て!アリアちゃんと同居なんて許せん!オレがアオイと組む!」

「え、ほんまに?ありがとうウト君!いやー、優しいわー」

「ウトさん、頼みますね」

 その日、アリアは底無しに飲み続け、ウトは早々に酔いつぶれた。アオイは、山奥育ちでお酒を飲んだことがないからと断ったが、妙に瞳を輝かせたアリアが、練習だからと無理矢理飲ませようとしてくる。

(あかん。アリアちゃん、物凄い肉食系やわ、こっわー)

 いろいろお世話になっているアリアの勧めるお酒を断りきれず、アオイは、ジョッキの発泡酒を飲んだ。ビールとは違い、果実の甘味を感じる。そして、何杯か飲むうちに、身体頑丈というのは、アルコールに対しても発揮されるのだと分かった。全く酔わない。

(勿体ない。酔わないのに飲む必要ないやん)

 宿の主人が、食堂を閉めるというまで飲み会は続いた。アオイは、目を覚ます気配のないウトを肩に担いだ。

「ウトさん、アオイさんの部屋に泊まらせるんですか?」

「パーティーの仲間やし、放っておけんからね」

「あ、私もこんな遅くに外を歩くと危ないから、泊まろうかなー」

 横から、宿の主人がアリアに

「アリアさんの家、二軒隣じゃないですか。それに、この村の者でアリアさんに手出しするような命知らずはいませんよ」

 と言うと、アリアは舌打ちした。

「アリアちゃん、送ってあげられなくてごめんな。おやすみ」

 こうして、アオイの長い転生初日は終わった。


 朝日が部屋に差し込んでくると、床の毛布の上に転がされていたウトが、うめき声をあげながら身体を起こした。

「あいててて…。身体のあちこちが痛い」

「あ、おはよう、ウト君」

「アオイ…オレ、なんで床で寝てるんだ?」

「ウト君酔いつぶれてしもたから、部屋に運んで寝かしてあげたんよ」

「床に寝かせるなよ」

「えー、でも、この部屋ベッド1つしかないんやもん」

 ウトが、ぶつぶつ文句を言いながらシャワー室に入って10分ほど経った頃、ドアがノックされた。

「おはようございます、アオイさん!」

 アリアである。

「朝ご飯食べて、私の勤務時間の前に武器屋さんに行きましょう!」

「おはよー。ウト君、アリアちゃん来てるから、早く用意して」

「え?アリアちゃん?」

 ウトは、慌てて半裸でシャワー室から飛び出してきた。

「もう、ウト君!アリアちゃんがいるんやで。レディの前にそんなかっこで出てこんといて!」

 しかし、アリアは、ウトなど眼中になかった。

「アオイさん、早く朝ご飯食べに行きましょう!今日は、やることが沢山ありますからね!」

 アオイを食堂へと急きたてた。


 村の武器屋には、弓は二種類しかなかった。

「初心者には、この木の弓がいいと思うぞ。軽くて扱いやすい」

 親父さんはちゃちな木の弓を勧めてくる。値段は5プラタ。もう一つの弓、レンジャーボウは2オロ、金貨2枚する。4倍の値段だ。

 聞けば、狩人は、弓と短刀、矢筒と矢が最低限必要らしい。アオイの所持金は、宿泊代を払ったため、3オロと4プラタしかない。

「短刀は、どんなのがあります?」

「竹の短刀2プラタ、角の短刀5プラタ、鋼の短刀1オロだ」

「矢筒は?」

「20本入るのが2プラタ。1オロ出せば、無限に矢が手に入る矢筒が買える」

「無限?」

「ああ、矢が切れたら1プラタを矢筒に入れる。そうすると20本の矢が店から転送される」

「魔法道具?オレ、魔力ゼロなんやけど、使える?」

「魔法道具は、魔力のない奴にこそ必要だ。道具自体に職人が魔力を付与しているんだ」

「ほうほう。すごいねー」

「アオイ、短刀は、鋼のやつにしろよ」

「ウト君、それは、なんで?」

「短刀は、獲物の処理にも料理にも使うし、接近戦の武器にもなるから丈夫で強力なのが必要だからな」

「なるほど…」

 短刀が1オロ、矢が切れたら洒落にならないから、矢筒も1オロ、そうすると弓が木の弓しか買えないのか、アオイは考えながら木の弓を手にとった。

「なんか、ちゃちいけど大丈夫なんかなー?壊れへん?」

「なにを抜かすか!木はしなやかで強いんだ。簡単に壊れないぞ」

「ほんまに?」

「試しに弓をひいてみろ!」

 アオイは弓を引いてみた。ポキッという乾いた音がして、弓が真っ二つに折れた。

「あっ!お前、なんて馬鹿力なんだ!」

「乾燥しすぎてたんちゃう?不良品やろ」 

「そんな訳あるか!壊したからには金を払えよ」

 武器屋の親父さんがそう言うと、アリアが微笑みながら

「もうー、嫌だー、親父さん。試してみずにアオイさんが買って、いざという時に壊れたら大変なことになるとこでしたよ?ここで壊れてよかったじゃないですか?違いますか?」

 そう言って、親父さんの目を覗きこんだ。親父さんは、青ざめて、コクコクと頷いた。

「そ、そうだな。分かった、木の弓の代金はいらねぇよ」

「アオイさん、レンジャーボウを試してみたらどうですか?」

「そやね」

 レンジャーボウも、木製の弓だが、木の弓よりも材質の木材が上等なのと、銀色の金属で真ん中と両端が強化されている。アオイは、少しの力で引いてみたが、綺麗にしなって、なかなか使いやすそうだ。

「まあ、アオイさん!素敵です!これにしましょう!」

「二種類しかないんやもんね、これしかないよね」

「それじゃあ、レンジャーボウと鋼の短刀、無限矢筒と矢20本で4オロと1プラタになるな」

「いやー、手持ちが3オロと4プラタしかないんよね」

「じゃあ、短刀か矢筒を、もう少し安いのに…」

「レンジャーボウと鋼の短刀と無限矢筒で3オロにまけてよ」

「馬鹿か!1オロもまけてやれるか!」

「いや、待って待って。長い目で見て、ここで1オロまけた方が、得すると思うんよ」

「ダメだダメだ。話にならん」

「親父さん、アオイさんの話を聞いてあげて」

「うっ…。分かった、話してみろ。聞くだけ聞いてやる」

「親父さん、まず、さっきの木の弓のことを考えると、オレは、竹や角のナイフも壊すと思うわけよ」

「そ、それもそうだが…」

「アリアちゃんが連れてきてくれたということは、ここはギルド推薦の店な訳やろ?」

「もちろん、そうだ」

「その、ギルド推薦の店が売った物が簡単に壊れたら、ひよっこ冒険者に粗悪品売りつけた悪徳商店みたいなことになるやん?」

「いや、お前が馬鹿力なだけで…」

「オレが馬鹿力ってゆーのは、世間の人は知らないやん?」

「………」

「今回だけ、まけてくれたら、オレ、次もっと高い買い物するし。お願い!」

「私からもお願いします。親父さん、今回だけ、まけてあげて下さい。他の冒険者にも、こちらのお店をお勧めしますから」

「…分かった。3オロにしてやる」

「わー!ありがとう、おっちゃん!ええ人やなー」

 親父さんに金貨3枚渡した後で、アオイは、矢を鷲掴みにして、言った。

「あと、これ、おまけでつけてな?」


「お前ら、酷いよ。オレ、一緒にいて恥ずかしかった…」

 ウトは、ぽつりと呟いた。

「え?なんで?」

 親父さんは、ヤケクソになり、矢38本の他にナイフのカバーをオマケにつけてくれた。

「それはそうと、アオイさん。私、気になってることがあるんですが」

「なに?」

「アオイさん、昨日、ハバリを担いで来られましたけど、あれは、どうやって入手されたんですか?」

「あ、それ、オレも気になってた。」

「ああ、森の中で襲い掛かっきたから、殴ってボコボコにしたった」

「素手で?」

「うん」

「デタラメな奴だなー。狩人より格闘家の方が向いてるんじゃかいか?」

 ウトの言葉にアリアも頷いた。

「レンジャーボウもへし折るようなら、転職されるといいと思います」

 そんな会話をしているうちにギルドの建物についた。アリアは、カウンターの中に入ると、小さな箱と布の袋を持ってきた。

「アオイさんは魔力がないので、自分のステータスも敵のステータスも見ることができません。これは、不便ですし、危険なことです。そこで、このアイテムをお勧めします。」

 そう言って、箱を開けると紺色の、ガラスのような素材で作られたブレスレットを取り出した。

「これは、インフォウォッチというもので、身につけていると、冒険者のレベル、ジョブランク、状態、あと時間が分かります」

「へえ、便利なもんやね。無限矢筒みたいに道具に魔力が込められてるってこと?」 

「そうです。ギルドの端末のような詳細は分かりませんが、おる程度のことが分かりますので、生存率は、グッと上がります。」

「オレも着けてるぜ」 

 ウトは黒い色のインフォウォッチをアオイに見せた。ウトが表面を軽く叩くと、白い文字が浮かびウト、レベル22、ジョブ:剣士、ランク10と表示された。

「すごーい!でも、お高いんでしょ?」

「4オロです。」

「今は無理やなー」

「分割払いもレンタルもありますから、大丈夫ですよ!」

「あ、そう?ほな、12回分割払い金利なしでお願い」

「分かりました!あと、こちらの袋ですが、アイテムバッグです。こちらは、アイテムが10入れられるもので、ギルドから冒険者全員にプレゼントしています。」

 アオイは、インフォウォッチを腕に着けてもらい、アイテムバッグを受け取った。

「ギルドは、村の内外の人からの依頼を冒険者に仲介して、手数料を頂いています。今、アオイさんのパーティーに向いていると思う依頼は、この角兎3匹を1オロで売って欲しいというのです」

「ふむふむ。」

「角兎のついでに、こっちの茸集めもやろうぜ。」 

「よっしゃ!やろ」 

「では、初仕事、頑張って下さいね!」


 アオイとウトは、森に入った。

「あれ?なんか倒木が多いな。歩きにくいな」

「ああ、ほんまやねー、なんでやろねー」

 勿論、アオイが倒したのである。

 カサっと音がしたので振り向くと5メートルほど先に額に角の生えた白い兎がいた。

「あ、いた。角兎」

 アオイは、弓に矢をつがえ、軽い力で射る。矢は、角兎の首を貫き、ふっとんだ兎を倒木の一つに縫い止めた。

「お前、力強すぎなんだよ。傷が大きいと商品価値が落ちるだろ」

「加減が難しいなぁ」

 アオイは、倒木から兎を引き剥がし、アイテムバッグに収納した。ついでに、倒木の周りの色とりどりの茸を収穫し、ウトのアイテムバッグに入れた。ウトのアイテムバッグは、支給品ではなく、購入したもので100個まで入るというので、手当たり次第に入れた。

「ウト君、これ毒あるけど」

「大丈夫!毒茸にも使い道あるから」

 夕方までには、なんとか3匹の角兎もゲットしたので、2人は村への帰路についた。

「アオイ!村は反対方向だ!」

「あ、ほんまや。目はよくても、方向音痴は直ってないんや」

 方向転換しようとした時、森の奥の方に鹿が見えた。

 鹿も狩ったら高く売れるかな?と、そーっと近づいていくと、綺麗な白い鹿が、大蛇と睨みあっていることが分かった。どうやら、大蛇に襲われているらしい。

「うーん。白い鹿は神様のお使いかもしれんし、ここは蛇を狩るべきやな」

「アオイ!あの蛇は、ヤバい。鱗が堅いし、毒もある。構わない方がいいぞ」

「鹿が、逃げられるように気をそらすだけでも」

 アオイは、強めに弓をひいて矢を射た。矢は、蛇の胴体に当たり、少し傷を付けたものの、刺さらず、地面に落ちた。

 蛇が頭をめぐらせ、アオイの方を向く。鹿は、その隙に森の奥へと逃げて行った。

「よかった。鹿、逃げたわ」

「いい訳あるか!大蛇がこっちに向かってきてるぞ!逃げろ!」

 大蛇は、思いがけず、かなりのスピードで2人の方に向かってくる。

「うわーっ!」

 焦ったアオイは、矢を一本、矢筒から抜くと蛇の方に向かって投げた。矢は、真っ直ぐ飛び、蛇の胴体に当たって跳ね返された。その時、アオイの腕のインフォウォッチが、チカチカ光った。

『ピンポン!ジョブランクアップ!狩人ランク2のスキル、三本の矢が使えるようになりました』

「え?今のでランクアップ?」

 まだ焦りながら、アオイは、矢筒から一掴みの矢を抜き、弓につがえて放った。

 五本ほどの矢をつがえていたが、三本の矢だけが、ちょうどアオイに襲いかかろうとしていた大蛇の、大きく開けた口から飛び込み、喉の奥の肉を切り裂いた。

 大蛇は、苦しんでのた打ち回り、アオイ達に尾が打ち付けられる。

「あいたたた!とにかく今のうちに逃げよう」

「いや、ここでやっておかんと、次に森に来たときに仕返しされるかもしれへん!」

 アオイは、もう一回、三本の矢のスキルを使ったが、鱗が堅く、矢が刺さらない。

「えーいっ!これならどうや!」

 ついにアオイは、弓を地面に置き倒木を一本抱え、大蛇の頭に振り下ろした。丸太の一撃を受け蛇は、動きを止めた。

 しかし、まだ近付くと噛みつこうとしてくる。

「しつこいやっちゃ!これでどうや!」

 アオイは、もう一本倒木を拾い、大蛇の口に突っ込んだ。その時、また、インフォウォッチが光った。

『ピンポン!ジョブランクアップ!狩人ランク3のスキル、獲物加工が使えるようになりました』

「狩人関係ない!なんでランクアップしてんだよー!」

「ハァハァ。折角倒したから、この蛇持って帰ろうか」 

「お前が持てよ。オレには無理だ」

「えぇー?蛇なんか、よう触らんわー」

「お前が持っていかないと、一銭にもならないぞ」

「骨折り損のくたびれもうけは嫌やなー」。

 アオイは、仕方なく蛇の刺さったマルタを担ぎ上げた。尾っぽの方は、胴体に巻きつけた。

「あー、気持ち悪い。はよ、村に帰ろう!」

 蛇を担いだアオイに、2人分の荷物を持ったウトが声をかける。

「おい!そっちじゃない!村はこっち!」

 やはり、アオイは、反対方向に進もうとしていた。

まだ続く予定です。

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