擬音と朝
朝ジリジリと鳴り響く携帯のアラームに起こされて、眠たい目を擦りながら布団から出る。
床に足を置くとひやりとした感触に思わず身震いした。
静かな部屋にぺたぺたと裸足で歩く音を立てながら洗面所へ向かい、顔を洗う。
今日はいつもより温かい水で目を覚ます。
ふかふかのタオルを求めて手が空を切り、ようやく手に取った時には顔の温かさは消えていた。
ゆるりとリビングに戻りカーテンを開け外を見ると、目の前にある小さな公園がいつもと違う雰囲気を纏っている。
なんだか無性に外に出たくなって、寝巻きのままバタバタと部屋を飛び出すと
「っ…はぁ」
自分の吐く息が白くなって消える。
晴れているのに公園の遊具はどこかひんやりして見えて、普段は子ども達で沢山の暖かい雰囲気はどこにもなかった。
体から出した酸素を取り戻すため、鼻からすぅと息をすると空気に匂いがした。
自然を感じさせるような、花や葉や木の実をわーっとぐちゃぐちゃに混ぜたような楽しい香り。
秋が来る。
急ぐように吸った息を、今度は肩を動かしゆっくり深呼吸をする。今度は先程の楽しい香りに加えて、お腹の虫を起こすような美味しい香りが鼻をくすぐる。
秋の風に乗って隣の家から、焼いたばかりのパンの匂いがふわりと優しく流れてきたのだ。
よし、と回れ右して歩き出す。
朝ごはんはパンにバター、牛乳もチンして飲もう。
充分に味覚を刺激する準備は出来た。
腹が減っては戦はできぬ
というように
腹が減っては秋は来ぬ
ということで
さぁ、秋を迎える準備をしよう。
朝起きてからの行動を擬音と一緒に表現しながら、秋を感じるまでをつらつらとかいてみました。
何が言いたいかって言うと、秋の匂いを嗅ぐと幸せな気持ちになるんだよね〜ってこと。




