君の首筋に噛みつきたい
夏の教室
ギターの音が響く
閉じきった窓から見える景色は悪くない
仄かに残るプールの匂い
古典の教科書を団扇にして
私は乾ききった喉を一瞬で潤す
その瞬間は魔法にかかったみたいに生き返る
太陽の光が差し込んで
この世界を2つに分けている
そんな気がする
少し着崩した制服から見える
男子にしては白すぎる肌
華奢な体
細くて長い指
目にかかるくらいの長さの前髪
薄い顔
透き通る声
君の喉仏を汗が通る
私は
君の首筋に噛みつきたい
そう思った
私欲を満たすために書きました。