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ああ懐かしの映画評論家たち 映画雑誌たちよ。そして「テレビ名画座」よ

作者: 舜風人

私が映画少年だったころ読みふけった映画評論家のリストです。


そのころ映画情報はこうした雑誌か本からしか得られなかったのです。

ビデオもないし、ネットもないし、DVDもないし、、。

本で映画情報を得るしかなかったのです。





南部圭之助  アメリカ映画女優史  欧米映画史



飯島正    世界の映画1954~1958 フランス映画史 イタリア映画史 アメリカ映画史





児玉数夫   やぶにらみ世界娯楽映画史 上下   やぶにらみ日本娯楽映画史 上下




淀川長治   著作は膨大です。。「淀川長治自伝」は必読ですね。



小森和子  「流れれるままに愛」自伝は必読です。



荻昌弘  「写真で見る映画百年史 」 私の少年時代に愛読書でした。



双葉十三郎  



丸尾定   サドウール「世界映画史」の翻訳書は私のバイブルでした。

      これでマリー・ダンカンの「河」という映画を知りました。

      フランク・ボーゼーギ監督1929年

https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=https://en.wikipedia.org/wiki/Frank_Borzage&prev=search



津村秀夫   「溝口健二というおのこ」







映画雑誌はもっぱら「スクリーン」を愛読してました、1960年代、そのころビデオもDVD も、インターネットもないころ、田舎の映画少年にとっては

映画について情報を仕入れるのはこうした映画雑誌と映画評論書しかなかったからです。


今ではいくらでも、ユーチューブでもギャオでもそのほかの動画サイトでも

実物の映画が見られるのですから、まさに隔世の感、ですよね。

映画雑誌が倒産するわけですよね。今映画雑誌なんてキネ旬くらいしか残ってないでしょ?

スクリーンはかろうじて発行を続けてるようですね。


思い出すのは高校生時代、学校の図書館にですね。

飯島正の「世界の映画」というシリーズ本があってそれで私は映画に開眼した?のです。

これは一年に一冊、その年の外国映画で日本上映されたものを飯島氏が総括した評論書、というか映画ガイドブックでして、映画年鑑?みたいなものです。

これも愛読したものでした、。確か1952年から1958年まで、あったようです。

そこに紹介された洋画の数々、もちろん、ど田舎の私がその実物を鑑賞できるなんて当時では全く不可能でした。だからせめてその飯島氏の解説で見た気になる?のが唯一の慰め?でしたよね。

ビデオもないネット動画もない、田舎の映画館はその時期の映画しか上映しない。

古い名作洋画なんて全く見られないのです。こうした本で見た気になるしかなかったのです。


ただ救いはありました。


それはフジテレビで往年の洋画の名作が放映されだしたからなのです。。


1960年から1968年まで


フジテレビで毎日午後3時から5時まで放映された洋画放映番組です。


それが、、「テレビ名画座」です。


これは画期的な洋画放映番組だったのではないでしょうか?


それまでも外国映画の放映は


NHKなどでも単発で行われてはいたようですが、


このフジテレビの洋画放映は


毎日しかも午後3時台ですよ。



そしてここが重要です。


その放映した洋画がほとんど、すべて


1930年代から1950年代の


フランス映画の名作ばかりだったことでしょう。


当時田舎町の少年にとって


この番組で


フランス名画が見られたということは


画期的な出来事でしたね。


だって当時


ビデオがあるはずもなし


町にあるたった一軒の洋画館は


新作しか上映しないし、、。



どうやってフランス名画を見られますか?


不可能なんです。


ただ、、、


ジョルジュサドウールの映画史の


スティール写真で一場面を眺めて


「ああこんな素晴らしいシーンがあるんだ」と、


感慨にふけるしかなかったのですね。



それが


名画座で見られるんですよ、


本物の


フランスの名画が、


これは私にとって生涯の大事件でしたね。


まあ何しろ今から50年も前のことです。


見たといっても今ではほとんど忘れてしまったことは事実です。


でも


印象の強烈だった映画は



今でもはっきり覚えてるんですね。



たとえば、、


「自由をわれらに」ルネクレール


これはあの軽快なメロディ、歌ですね。


主題歌は今でも覚えていますよ、



そして


「夜毎の美女」


これもあのジーナロロブリジータのアラビヤの姫君の妖艶さは


はっきり覚えていますね。


昭和30年代の田舎少年にとって、よほど強烈だったのでしょう。


そのほかでは確か?


「未完成交響楽」とか「会議は踊る」などというドイツ映画も見たような記憶があります。

特に「会議は踊る」はあの名曲「ただ一度だけ」をリリアン・ハーベイが馬車で歌うシーンは目に焼き付いています。今でも、メロディを口ずさむこともできますよ、


さて?


では実際どんな作品が放映されたのか?




それをフジテレビのホームページに当たってみても、記録・資料はありませんね。


じゃあどうするか?


調べることは可能です。


手間暇はかかりますが、


それは新聞のアーカイブというか


過去の新聞の縮刷版が


それぞれの新聞社のホームページで見られるのですね。


それで


1960年から1968年までの


当時のテレビ番組表を見ればよいのですよ。


でも


実はこのサービスって有料です。


そして手間暇もかかりますしね、


で、


私はいまだにやってはいませんが、、。



誰か


奇特な方がいれば


調べて


ブログで



フジテレビ「テレビ名画座」


放映全作品として



公開してくれませんかね?


需要は?


あると思うんですがね。


その昔映画少年は


「スクリーン」を毎月買って読みふけり映画への妄想をふくらませるしかなかった、


そして映画評論書で往年の名作映画への妄想を膨らませるしかなっかた。


そして、


かろうじて「テレビ名画座」で往年の名作洋画の実作に触れて歓喜の涙を流す。



そんな時代だったのです。




付記  「テレビ名画座」上映作品リスト。以下、引用になります。




1月 9日(月曜日)3:00~5:45「恋路」1951(ギー・ルフラン)〔第1週〕

1月16日(月曜日)3:00~5:45「にんじん」1932(ジュリアン・デュビィビィエ)〔第2週〕

1月23日(月曜日)3:00~5:30「悪魔が夜来る」1942(マルセル・カルネ)〔第3週〕

1月30日(月曜日)3:00~5:45「歴史は夜作られる」1937(フランク・ボーザージ)〔第4週〕

2月 6日(月曜日)3:00~5:25「どん底」1936(ジャン・ルノワール)〔第5週〕

2月13日(月曜日)3:00~5:45「偽れる装い」1944(ジャック・ベッケル)〔第6週〕

2月20日(月曜日)3:00~5:25「悲恋」1943(ジャン・ドラノワ)〔第7週〕

2月27日(月曜日)3:00~5:30「オルフェ」1949(ジャン・コクトー)〔第8週〕

3月 6日(月曜日)3:00~5:30「パルムの僧院」1947(クリスチャン・ジャック)〔第9週〕

3月13日(月曜日)3:00~5:00「犯罪河岸」1947(H・G・クルーゾー)〔第10週〕

3月20日(月曜日)3:00~5:50「バラ色の人生」1947(スタンジェル)〔第11週〕

3月27日(月曜日)3:00~4:45「すべての道はローマへ」1948()〔第12週〕

4月 3日(月曜日)3:00~4:30「田舎司祭の日記」1950(ロベール・ブレッソン)〔第13週〕

4月10日(月曜日)3:00~5:00「幻の馬」1944(クリスチャン・ジャック)〔第14週〕

4月17日(月曜日)3:00~4:30「十二時間の幸福」()〔第15週〕

4月24日(月曜日)3:00~4:30「緑の園」(イヴ・アレグレ)〔第16週〕

5月 1日(月曜日)3:00~4:30「永遠の争い」1947()〔第17週〕

5月 8日(月曜日)3:00~5:00「真昼の決闘」1952(フレッド・ジンネマン)〔第18週〕

5月15日(月曜日)3:00~5:00「傷心の湖」()〔第19週〕

5月22日(月曜日)3:00~4:40「或る抵抗」()〔第20週〕

5月29日(月曜日)3:00~4:30「奇蹟は一度しか起こらない」1950(イヴ・アレグレ)〔第21週〕

6月 5日(月曜日)3:00~4:50「聖メリーの鐘」1945(レオ・マッケリー)〔第22週〕

6月12日(月曜日)3:00~4:55「二つの顔」1947()〔第23週〕

6月19日(月曜日)3:00~5:00「シラノ・ド・ベルジュラック」1950()(以下、番組欄に「週」表示のないものは表示せず)

6月26日(月曜日)3:00~5:00「聖ヴァンサン」1947(モーリス・クロシュ)〔第25週〕

7月 3日(月曜日)3:00~5:15「善人サム」1948(レオ・マッケリー)〔第26週〕

7月10日(月曜日)3:00~5:15「北ホテル」1938(マルセル・カルネ)〔第27週〕

7月17日(月曜日)3:00~5:15「港のマリー」1949(マルセル・カルネ)

7月24日(月曜日)3:00~4:45「愛人ジュリエット」1950(マルセル・カルネ)

7月31日(月曜日)3:00~5:15「恋の決算」()

8月 7日(月曜日)3:00~5:10「まんが・ガリバー旅行記」1939()(夏休み番組か)

8月14日(月曜日)3:00~5:00「ヨーロッパの何処かで」1948()

8月21日(月曜日)3:00~5:10「まんが・バッタ君町へ行く」1941()

8月28日(月曜日)3:00~5:15「双児のロッテ」1950()

9月 4日(月曜日)3:00~5:15「裁きは終りぬ」1950(アンドレ・カイヤット)

9月11日(月曜日)3:00~5:15「死の肖像」()

9月18日(月曜日)3:00~5:00「電撃作戦」()

9月25日(月曜日)3:00~5:00「幻想の夜」(マルセル・レルビエ)

10月 2日(月曜日)3:00~5:00「この椅子30万ドル」()

10月 9日(月曜日)3:00~5:00「鉄格子の彼方」1949(ルネ・クレマン)

10月16日(月曜日)3:00~5:10「恋のかけひき(前編)」()

10月23日(月曜日)3:00~5:10「恋のかけひき(後編)」()

10月30日(月曜日)3:00~5:00「美女と野獣」1946(ジャン・コクトー)

11月 6日(月曜日)3:00~5:10「奥様の冒険」()

11月13日(月曜日)3:00~5:00「シンゴアラ」1949((クリスチャン・ジャック)

11月20日(月曜日)3:00~5:00「女の獄舎」1949()

11月27日(月曜日)3:00~5:00「赤毛のグーピ」1943(ジャック・ベッケル)

12月 4日(月曜日)3:00~5:00「乙女の星」1946(クロード・オータン・ララ)

12月11日(月曜日)3:00~5:00「姿なき怪盗」()

12月18日(月曜日)3:00~5:00「王様」1949()

12月25日(月曜日)3:00~5:00「めざめ」1958(アルフレート・フォーレル)




すべての道はローマへ、

オルフェ、

悲恋、

パルムの僧院、

歴史は夜作られる、

悪魔が夜来る、

奇蹟は一度しか起こらない、

美女と野獣、

乙女の湖、

北ホテル、

偽れる装い、

真昼の決闘


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