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幸せでしたか?
「お帰りなさい」
この言葉をどんなに求めていたんだろう。
帰ってきたら優しい匂いがして、
へらっと笑う君が待っている。
そんな日々が当たり前だと甘えていた。
空を飛べるようになるとか、
魔法が使えるようになるとか。
そんな無茶じゃなかったはずなのにね。
今日の寂しさが嫌いだ。
明日も震えて過ごすのだろう。
忘れようとしているくせに、
君がどうしようもなく好きな
僕も救えないんだけどさ。
僕の辛さの原因は
君だからね、分かってる?
君は僕を困らせるのが得意だね。
傍にいないかな。
伸ばした手に感じたのは、
ただの冷たい風でした。




