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怒っているのでしょうね
「似合わないね。」
鏡の前の僕は言った。
誰かの嗚咽が聞こえる。
その奥で、
初めて君を見つけたよ。
まるで眠っているようだった。
目を開けないことが、
声が聞こえないことが、
どれだけ悲しいか知った。
ねえ、話してよ。
毎朝おはようと挨拶して、
毎晩おやすみと笑った
あの日は帰ってこない。
ねえ、笑ってよ。
笑顔が絶えない君の最後が
何で泣き顔だったのか、
僕は知っているんだ。
ああ、僕は。
誰のために頑張ったんだっけ。
誰のために生きていたんだっけ。
そう、それは君のため。
誰のために生きればいいの?
何のために生きるの?
もう、それは見つからないや。




