表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/312

 


 リーンの方は興味なさげに、宝玉を扉にはめ込んでいた。

 一つまた一つと扉のくぼみにはめ込まれていく宝玉。

 はめ込まれる度に”リン”と一瞬光を放つ。

 

 妖狐はそれ以上口を開くことはなく、ただリーンの作業に視線を落としていた。

 

 ここにいるのは、私、レモン、ホイヤーさん、ドリアンさん、フーリクスさん、マイヤーにアイヤー、リーンに妖狐の九人だ。

 九人が見守る中、最後の宝玉が扉にはめ込まれた。

 はめ込まれた宝玉が一斉にまばゆい光を放ち始めた。


 私は目を開けていられず、まぶたを閉じた。


 しばらくして、光は収まった。

 そしてその光の元であった、扉が開き切っていたのだ。


 ゴクリ。私は思わず喉を鳴らした。

 ついに魔界と繋がってしまったのだ。


「んん~、懐かしい香りどすえ」

 妖狐の声が聞こえる。

 確かに、草花の香りが扉から流れてきていた。


「さぁ、行くえ」

 リーンは立ち上がると扉をくぐった。

 次に妖狐も。


「よし今だ」

 レモンが宝玉を取り外そうとした……が、外れない。


「ああ、言い忘れていたぇ。一度はめた宝玉は時が来るまで外れないぇ」

「な、何だって?」

 閉じ込めることもできないの?

 レモンは悔しそうに宝玉から手を放した。


「どうするぇ、そなたたちは?」

 妖狐が扉からひょっこりと顔だけ出してきた。

「もちろん来るぇ。私の村までは一緒に来てもらうぇ。ねぇダーリン」

 ダーリン? リーンはそう言うとホイヤーさんの首に腕を回した。

「ももも、もちろんだとも。なあ、レモン君」

 鼻の下なんか伸ばしちゃって……、ホイヤーさんったら調子いいんだから。

「しかたない、付き合うしかなさそうだな」

 レモン! 

 私はレモンを睨んだ。

「どういうつもりにゃ。レモン?」

「どうもこうもないだろ、ここは素直に従うしかない。それともえせ占い師たちを見捨てるか?」

「見捨てるなんて……」

 できるわけないじゃない。


 こうして私たちは、リーンの言う村まで同行することとなった。

 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ