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 くっ、何とかこらえてはいるものの、体が熱くて仕方がない。

「わ、私ちょっと……」

 席を外そうと思ったその時……。 

 レモンが私の腕をつかんだ。


「あっ、アン」

 思わず声が漏れる。ただ腕を掴まれただけなのに全身が敏感になっているみたい。

 レモンも何も言わずただ熱っぽい視線を私に向けてくる。


「とりあえずこれで、オレたちはいったん戻る。また夕方にここに来ればいいんだな?」

 レモンは、リーンに向き直った。


「そうどすぇ。それまで楽しんでくるといいわねぇ」

 いたずらっぽい笑みを私たちに向けるリーン。

 

 私もレモンも何も言わずにその場を立ち去った。




☆☆☆


「レモン、んあ~」

 村長さんの屋敷を出るや否や、レモンが私を抱きしめ深いキスをしてきた。

 火照った体はそれを拒むことができずに、受け入れてしまう。

 お互いがキスをむさぼる。


「ハァハァ、レモン……」

 私はレモンの首に手を回す。もう周りなんか気にならないくらいに。

「ミカン……」

 レモンも私を強く抱きしめる。


 甘い口づけ、激しいキス、むさぼるような二人の時間はどのくらいだったのだろう?

 

「ミカン……すまん」

 それが私が聞いた甘い時間の最後の言葉だった。




☆☆☆


 気が付いたら、見慣れた天井があった。 


 ここはドリアンさんの洞窟の私とレモンの部屋……私何してたんだっけ?


 私はベットに寝かされていた。

 記憶を探ること数分間、赤面な出来事の数々を思い出した。


「レモン、レモンは?」

 部屋の中を見渡そうと上半身を起こす。

 その時気が付いた、私上半身裸だ。

 しかもキスマークがあちこちについている。

 

 記憶を辿ると、断片的に思い出す。

 そう、レモンだ。レモンをこの胸に抱いたのだった。

 気を失った私を運んでくれたレモン。

 火照った体を冷まそうと、水を汲んだ桶とタオルをお願いしたんだっけ。

 そして……。

「ヤダ、私すごく大胆なことした」

 レモンに体を拭いてもらうように甘えたんだ。

 さすがに最後まではしてないけど、レモンも私の誘惑に負けていっぱいキスマークをつけてくれたんだっけ。


 とても気持ちがよかったのは覚えている。お互いが求め合って……。がさつなレモンの手のぬくもりが、また蘇ってくる。


 私は真っ赤になりながら上着を着始めた。

 

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