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一つ目、二つ目、三つ目……。
「イヤ、」
ホイヤーさんも村長さんもいるのにこんなところで、脱がされたら……。
「ふふふ、きれいな肌ね」
するりと上着の隙間から、リーンの手が滑り込んでくる。
さっき中途半端だったからか、体が熱い。
「アン」
思わず声が漏れる。
リーンの手は私の胸をやさしく包み込む。
そう、レモンより優しく……って何考えてるのよ。
しっかりしなくちゃ、私。
「ハアハア、やめ……て」
かすれた声を絞り出す。必死に抵抗する私。
このままじゃ……。
「待てよ、ほら。お前の目的はこっちだろ」
レモンは宝玉を手に持って、リーンに差し出した。
「ほほう、ついにそろったかぇ」
リーンが目を細める。
五つ目の宝玉……最後の宝玉がリーンの手に渡ってしまう。
リーンは満足そうに私から離れると、宝玉に手をのばす。
「おっと、まだだ。約束は果たした。えせ占い師とマイヤー、アイヤーの呪いを解いてもらおうか?」
レモンは差し出した手をひっこめる。
リーンの瞳の呪縛から解放された私は、すぐに上着のボタンを閉める。
「ふふふ、良いぞ」
リーンはパチンと指を鳴らす。
「これで呪いは解けたぇ。さあその宝玉を渡してもらおう」
レモンは、リーンの言う通り再び宝玉を差し出した。
リーンは宝玉を受け取ると、満足そうにそれを眺めていた。
「さて、今夜私の友が来るぇ。お前たちにも扉まで案内をしてもらうぇ」
「ちょ、ちょっと待つにゃ。そんな話は聞いてにゃいにゃ」
「この宝玉が本物かどうか、扉が開くかどうかでわかるぇ」
「ぐっ」
確かにリーンの言う通りだ。一度はだましたのだから警戒してもおかしくはない。それにしてもリーンの友ってやっぱり悪魔?
「今夜が楽しみだぇ」
リーンは一瞬、いたずらな笑みを浮かべると、再びホイヤーさんに絡みついた。
リーンが離れたというのに、私の体は火照っていた。




