表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/312

異界への扉 1

 


 宝玉を手に入れた私たち。 

 これで五つそろった。ホイヤーさん、マイヤー、アイヤーの命は助かる。

 その一方で、不安がよぎる。

 異界への扉を開けていいものか?



☆☆☆

 --村長宅--

 牛の呼び鈴を鳴らすと、いつものように羊メイドが現れた。

「村長さんに取り次いでほしいにゃ」

 なんだか甘い香りがする。

「村長様はただ今お取り込み中でございますめぇ。しばらくお待ちいただくめぇ」

「それでかまわない。ところでえせ占い師は来ているのか?」

「えせ占い師とは誰のことかめぇ?」

「あ、ホイヤーさんのことだにゃ。来てるかにゃ?」

 首をかしげる羊メイドさんに、レモンの補足を入れる。


「ホイヤー様なら来ているめぇ。村長様とお取り込み中だめぇ」

 羊メイドは頬を朱に染めて答えてくれた。


 何だろう? この反応?


「ちなみに取り込み中って何をしているかにゃ?」

 作戦会議でもしているのかな?


「と、お取り込み中はお取込み中でめぇ」

「内容は秘密かにゃ?」

 よっぽど深刻な話なのかな?

 確かに明日までに宝玉がそろわないと、今生の別れになるもんね。


「で、では案内するめぇ」

 羊メイドのついていくと、いつもの謁見の間ではなく別の部屋に通された。

「ほかに誰か来てるのかにゃ?」

「そうだろうな、でなきゃここには連れてこられないだろう」

 この部屋は、寝室だった。

 そう、以前私が寝かされていた部屋だ。


「ここで待つめぇ」

 そう言うと、羊メイドは部屋を出て行った。


「ふう、ねえレモン何か聞こえない?」

 屋敷に入った時から気になっていたんだけど、甘い香りと喘ぎ声?

 まさかね? 私の聞き間違いだと思うけど……そんなに欲求不満なのかな私。


 少し自己嫌悪になりながらもレモンに聞いてみることにしたのだ。


「そうだな、オレも気になってたんだ。聞き間違いじゃなさそうだな」

「え? レモンにも聞こえているんだにゃ? どんな声にゃ?」

「そ、それは……ミカンこそどんな声が聞こえるんだよ?」

 耳まで真っ赤になりながら質問返しされてしまった。


「え? そりはその……あ……えぎ声と言うか……にゃんと言うか……」

 私の顔も真っ赤になっていると思う。恥ずかしい言葉を言わされて……。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ