8
「それはそうと、この宝玉のありかを知らにゃいですか?」
メデューサから取り返した宝玉を二人に見せる。
泣いても笑っても残る期限は明日まで。
なんとしても見つけ出さなくちゃ、ホイヤーさんたちの命が危ない。
「あ、それでしたら私が持っています」
「「え?」」
私とレモンは驚きのあまりハモってしまった。
「今なんと?」
「私が持ってます。私がさらわれるきっかけとなった宝玉ですから」
レモンの問いに、メリーヌさんはすんなりと答えた。
灯台下暗しとはこのことだ。まさかメリーヌさんが宝玉の持ち主だったとは……。
「メリーヌさんがさらわれるきっかけって言いましたよね。それはどういうことですか?」
「レ、レモン」
「ミカンだって知りたいだろう?」
「そりゃそうだけどにゃ」
私とレモンが言い合いをしていると、それを察したのかジャックさんが口を開いた。
「このスマルの村の生い立ちは知っているかい?」
「村長さんから、さわりは聞きました」
たしか銀鉱脈が見つかって村ができたんだよね。
「その時行商人が来たのを知っているかい?」
「ええ、村長の宝物庫にある宝物がその行商人から買い取ったものだとか」
「その中に宝玉があるのは知っているかい?」
「「あ」」
そういえば、そうじゃない。村長さんも宝玉を持っていたってことは行商人が宝玉を持っていたってことだよね。
「気づいたかい? 行商人は宝玉についてこんなことを言っていたんだ。『この宝玉を五個集めると願いがかなう』と」
願いがかなう? 異世界の扉が開くんじゃなくて?
「その後、鉱山の中から三つの宝玉が見つかったんだ。村長殿はあの性格だから村一番の美人であったメリーヌにそれを託したのだ」
「三つともか?」
「いや違う、一つだ。そして私が一つ、ホイヤーが一つ」
「ホイヤーさん???」
私は自分の耳を疑ってしまった。
「なるほどな、あのえせ占い師はそこで宝玉を手にいれたのか」
「そしてある日突然三体の悪魔がやってきた。目的はわからない。扉がどうのとか言ってはいたがそれ以上のことはわからなかった」
悪魔が三体? そんなにも……。




