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ひと段落ついたところで私たちは疑問をぶつけてみることにした。
「あにょ~、メリーヌさん。腰の曲がった老婆さんは……」
「それも私です。あの時はごめんなさい。いくら呪われていたとはいえひどいことをしてしまいました。お金はお返しいたします」
「あ、え? あのお婆さんと同一人物?」
私もレモンも驚きを隠せなかった。
外見もさることながら、性格も全く変わっていたからだ。
「ちょっと待っててね」
「私も行こう」
ジャックさんはメリーヌさんについて店の奥へと歩いて行った。
「レモン、どう思うかにゃ?」
「ハッピーエンドってことでいいんじゃないか?」
「そうかもしれないけど、あの老婆さんとのギャップがすごいにゃ」
「老婆のことはジャックは知らないんだろ? あんまりジャックの前でその話をするのはやめておいた方がいいだろう」
「あ、確かにそうにゃ。二人とも自分の意思じゃなかったんだ問にゃ」
自分の意思じゃないところで行われたことだもんね。
ほじくり返しちゃ悪いよね。
「お待たせしました。はいこれ」
メリーヌさんから渡された袋はずっしり重かった。
中を覗いてみると、銀貨で一万枚分の価値があるであろう宝石類が入っていた。
「え? こんにゃに払ってないにゃ」
思わず言葉が口をついて出る。
「私たちからのお礼も含まれています。少ないですけど」
ちょっとうつむきながら答えるメリーヌさん。
その仕草は初老といえどもかわいらしい。
メリーヌさんの身長は一七0センチくらい。
ジャックさんは二メートル近い身長がある。
二人並ぶとまるでモデルさんのような、華がある。
私とレモンだって……。
レモンの身長は一八0センチ。平均並みだ。
私は一五0センチと小柄だから、弱酸たちみたいにはいかないけれど、それでもお似合いだと思っている。
「ね、レモン」
「ん? どうした」
「あ、いや、何でもないにゃ。それよりこれもらっちゃっていいのかにゃ?」
「せっかくの好意だ。ありがたく受け取っておこう」
「うん、そうだにゃ」
こうして懐が一気にあったかくなった。




