2
「我の洞窟じゃ。荷物は思いからのぉ」
さも当たり前のように答えるリーン。
「ミーちゃん、そんなに妬かないの。ボクはミーちゃん一筋だよ」
「それは効きづてならぬな。我とあんなに激しくまぐ……モゴモゴ」
ホイヤーさんはリーンの口を押えた。
まぐ? ホイヤーさんと何かあったんだ。
「ホイヤー兄がいなかったら、今頃全滅してたかもしれないんだぜ」
「きゃっ」
ついついホイヤーさんとリーンの間のことを考えていたら、マイヤーの手がスカートの中に入ってきていた。
「どういうことにゃ?」
「ホイヤー兄さんがリーンを説得したんだよ」
アイヤーが後ろから抱き着いて、私の胸をもむ。
「ちょっと、なにするにゃ。どういう事にゃ?」
私はアイヤーを引きはがした。
「とにかく目的は果たした。村に戻ろう」
レモンが提案する。
「最後の宝玉の行方も分からないからな」
そうだった、あと一つ宝玉が足らないんだった。
「心当たりはないのかにゃ?」
リーンに尋ねる。
「あったら我が取りに行くぞえ」
それもそうだ。リーンは相変わらずホイヤーさんから離れようとしない。
そんなにホイヤーさんが気に入ったのかな?
敵のくせになれなれしい。
「レモン。後、何日余裕があるにゃ?」
「明日の夜中までだ」
「明日? 絶望的じゃにゃい」
このままじゃ、ホイヤーさんとマイヤー・アイヤーの命が危ない。
「リーン、呪いを解いてはくれないの?」
ダメもとで言ってみた。
「うむ、そうじゃな考えてやってもよいぞ。その代りこやつは我がもらっていくがの」
ホイヤーさんの耳たぶを甘噛みするリーン。
「そんなことできるわけないじゃにゃい」
ホイヤーさんを犠牲にして、ホイヤーさんとマイヤー・アイヤーが生き延びる道なんて……。
「じゃぁりーん姉ちゃん、俺様たちと一緒に旅するか?」
マイヤーはリーンのおしりをナデナデしながらとんでもないことを口走った。
「マイや……」
「ほほう、なかなか上手いではないか」
リーンは気持ちよさそうに腰を振っている。
悪魔に向かっていくマイヤーが、私は信じられなかった。




