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凱旋 1

 


 お城の中に朝日がさしこんできた。

 心臓を突き刺され、もはや躯と化したメデューサが朝日を受けて、灰になっていく。

「これで、メリーヌさんは解放されたのか?」

 レモンはジャックに問いかけた。


「たぶんな」

 ジャックは短く答えた。


「まず回復しようにゃ。宝玉探しはそれからにゃ」

 私は、戦いで傷ついたレモンたちに回復の魔法を使おうとして気が付いた。


 --薬草がない--


「レモン、薬草がないにゃ」

 そういえばリーンに会いに行ってからの記憶がない。

 持ち物どうしたんだろう?


「そんなことよりこれはどういうことだよミカン」

「うっ……そ、そりは……」

 私は思わず言葉に詰まった。


「リーンが助太刀してくれたから助かったものの、それがなければメリーヌのようになってたかもしれないんだぞ」

 レモンは本気で怒っている。


「ごめんなさいにゃ」

 私はそういうしかなかった。


「ごめんで済んだら自警団はいらないんだぜ」

「そうよ、お姉ちゃん。ちゃんと反省してよ」

 マイヤーとアイヤーは私を責めるような言葉を発しながらその手はお尻と胸に……。


「やめるにゃ、二人とも」

 到達前に、振り払う。


「それより今リーンが助太刀したって言ったにゃ?」

 どういう事? あのリーンが助太刀なんて。


「詳しい話は、戻ってからだ。それよりももうこんな危ないマネ絶対にするんじゃないぞ」

 レモンから拳骨をもらった。頭に響いた鈍い痛みはレモンの心配の現れなんだと思う。今回は私も反省している。


「お~い、宝玉があったぞ」

 ホイヤーさんが宝玉を掲げていた。こういう時のホイヤーさんは本当に頼もしい。


 するとホイヤーさんの手からリーンが宝玉を奪い去る。


「うむ、よくやったのぉ。あと一つじゃぞ」

 後ろからホイヤーさんを抱きしめて、その耳元で語るリーン。

 いったい私の知らないところで何があったの?


「リーン、私の荷物はどこにゃ」

 薬草があれば、みんなを回復することもできる。

 ……っとそれよりもあくまであるリーンは太陽の光は大丈夫なのだろうか?


 今更ながらそんなことを考えてしまった。




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