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「待ちやがれ!」
最後に聞きたいと思った声が響き渡った。
「レモン?」
「何やつじゃ?」
ローザがベットから降りる。
私は声の主を必死に探し出す。
今、確かにレモンの声が聞こえた。空耳じゃないよね。
「俺のみ癇に触るな!」
「レモン、逃げるにゃ!」
薄いカーテン越しに見える人影がレモンかどうかはわからない。
しかし声はレモンの声だ。
「ほほう、ここまで来るとは大した奴らじゃ。褒美を取らせねばな」
ローザは余裕の声だ。
「だめ、みんな! メデューサの目を見ちゃダメにゃ!」
どうなったのかさえカーテン越しで分からない。
しかし、人影がローザめがけて動き出した。
石化から免れた証拠だ。
「レモン!」
勅勘だ。その動いた人物がレモンかどうかはわからない。
けどレモンだと思う。この城にどうやってたどり着きここまで来れたのかは疑問だし、何より私がここにいるということを何で知っているのかも不思議だった。
けど、今はそんなことどうでもよかった。レモンが来てくれた。
それだけでなぜだか胸が熱くなって、涙があふれ出した。
「姉ちゃん助けに来たぜ」
「お姉ちゃん大丈夫?」
私が戦いに目を凝らしていると、ベットの反対側から声が聞こえた。
よく見ると小さい影が二つそこにいる。
「今鎖外すからな。姉ちゃん」
「ちょっと待ってよマイヤー。これ見てよ。あたいのおっぱいべとべとだよ」
アイヤーは無造作にはだけている双丘をモミしだく。
「アン、ちょっと、やめアン」
アイヤーは粘液質の液体をシーツでぬぐおうとシーツ越しに私の胸をもんでいた。
「俺様のケツはどうだ?」
身をよじる私のお尻に手を伸ばしナデナデするマイヤー。
「ちょっと二人ともアン、やめアン……」
「これで良し、改めていただきま~す」
粘液を拭い去った双丘にかぶりつくアイヤー。
「ちょっと助けにアン、んん~」
「アイヤーそれは後だ。とにかくいったんここから離れるぞ」
「わかったよ。でもこんな機会めったにないよマイヤー」
「うっ、そうだった。しかしホイヤー兄から任務を受けたろ。そっちが優先だ」
「わかったよマイヤー」
こうして私の手足は自由になった。私は上半身を起こすと、いまだ胸に吸い付いているアイヤーを引きはがす。
「チュポン」
と音を立てて、アイヤーは胸から取れたのだ。




