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気が付けば、私はレモンと一緒の布団で寝ていた。
もちろん服は着たままだ。乱れた様子もない。
「レモン?」
レモンのたくましい腕で、いつの間にか腕枕をしてもらっていた。
「ミカン、起きたか?」
「レモン、気が付いたのにゃ」
私は思わずレモンに抱き着いた。
「よかった、心配したんだからにゃ」
「ああ、もう大丈夫だ」
レモンは私の頭をナデナデしてくれた。
「さてと、オレはどれくらい眠っていた?」
「一晩にゃ」
「一晩か、ということは残り四日か」
「……そうだにゃ」
でもまだ回復したばかりなら、レモンには休んでいてもらいたい。
「腹減った、先ずは飯だ。ミカン何か作ってくれないか?」
「え? うん、わかったにゃ」
そういえば一昨日から何も食べてないもんね。薬湯以外。
制の九十九の作らなきゃ。
ヘビの生血に、スッポンのスープ……とはいかないけど、干し肉があったから干し肉と野菜の蒸し焼きと、パン、スープを作って部屋まで運んできた。
レモンはガツガツとそれを平らげながら、寝ている間のことを聞き始めた。
けれど、看病に専念していた私はどうなっているのかよくわからなかった。
ホイヤーさんと、マイヤー、アイヤーは村長さんの家に向かった。
そんな程度しか知らないのだ。
「そうか、じゃえせ占い師が返ってくるまでわからないんだな?」
「うん、ごめんにゃ」
「ミカンが誤ることじゃないよ。ほら」
「んん~ん」
不意打ちのキス。レモンは口移しで私の口にスープを流し込んできた。
「レ、レモン」
「はは、苦い薬湯よりいいだろ? ミカンもお腹すいてるだろ。一緒に食べようぜ」
でもそれはレモンのために用意したもので……。
く~っとお腹が鳴ってしまった。
「な、ほれ」
「んん~ん」
またも口移しで、スープが流し込まれる。
「じ、自分で食べるにゃ」
顔に体中の血液が流れ込んだように暑くなる。
私はスプーンをパンをちぎって口に運んだ。
こうして甘~い食事の時間は過ぎて行ったのであった。




