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早く、早くみんな脱出して。
コッケラーの巣穴から、アイヤーが出てきたのが見えた。
「何としてもこらえるぞ、フーリクス!」
レモンは剣を突き立て、果敢にもコッケラーに向かっていく。
コッケラーの詰めを回避しながらそのやわらかい胸に剣を突き立てる。
「くぇ~」
コッケラーは悲鳴というより怒号を上げて、クチバシでレモンに攻撃をする。
そこに、フーリクスさんがヤリを突き立てる。
鋭い攻撃にコッケラーは戸惑いを隠せない。
早く、早くみんな……。
次に巣穴から出てきたのは、マイヤーだ。
崖を慎重に滑り降りる。
レモンたちとコッケラーの戦いも激しさを増していた。
「ま、まだか!」
「もう少しにゃ」
レモン博多で息をしている。
フーリクスさんの一撃が、コッケラーの足にけがを負わせた。
よし、やった。
しかしこれで、なおさら暴れまくるコッケラー。
もはや理性はないように思える。
私はもう一度幻影魔法を使った。
コッケラーを出したのだ。
しかし、理性を失った今のコッケラーには全く通用せず。
鋭いくちばしや爪を振り回し、巣穴へと向かっていく。
「レモン!」
「わかっている」
レモンもコッケラーの足を止めるために立ちふさがった。
しかしコッケラーは全く相手にしない。
むしろ傷つこうがお構いなしと言った感じだ。
巣穴は? ホイヤーさんが崖を降りている。
最後に残っているのはドリアンさんだけだ。
もう巣穴の目前に迫っているコッケラー。
このままじゃ、巣穴が墓穴になってしまう。
「ドリアンさん、早く脱出するにゃ」
ドリアンさんは、ランタンを片手にもちもう片方の手に手斧を持つと、なんと身構えた。
「ダメ~、ドリアンさんすぐにそこから出るにゃ!」
戦おうとするドリアンさんに向かって大声で叫ぶ。
しかしもはや手遅れ、レモンたちの奮闘むなしくコッケラーは巣穴に到着してしまったのだ。
「ドリアンさん!」
ランタンをコッケラーに投げつけるドリアンさん、
ランタンは壊れて中の油がコッケラーに引火した。
しかしコッケラー二は、さほどダメージは行っていない。
コッケラーの羽が少し焦げた程度で、火は消えてしまったのだ。




