3
「ホイヤーさんどうしよう」
「戦いはレモン君たちに任せるんだ。下手に動くと彼らが戦いに集中できない」
「うっ」
確かにホイヤーさんの言う通り。
レモンの傷も気になるけど、また同じことを繰り返すわけにはいかない。
「ボクたちにできることは、彼らを信じて作戦を成功させることさ」
ホイヤーさんがウィンクをして見せる。
なんだか、ほっとした。
「うん、そうだにゃ」
ホイヤーさんの一言で、私の心に余裕が生まれた。
そうよ、まだ戦いは始まったばかり。それにコッケラーを倒すのが目的じゃないんだし。
私にも何かできないかな?
頭をフル回転させる。
コッケラーはまだ半身しか巣穴から出ていない。
これでは、マイヤー・アイヤーも巣穴に入っていけない。
ジリジリではあるけれど、コッケラーは理性を失い巣穴から出つつある。
待つしかないのかな?
「フーリクスさん!」
いつの間に崖に上ったのか? フーリクスさんが崖から飛び降りながらヤリをコッケラーの背中に突き立てた。
「くぇ~」
これは効いたみたい。コッケラーは激しく暴れながら巣穴から出てきた。
「フーリクスさん!」
ナイスです! でも、振り落とされないように必死にやりにつかまっている。
このままじゃ……。
「マイヤー、アイヤー出番だ」
「OK、ホイヤー兄。行ってくるぜ」
え? コッケラーは全身巣穴から出てきて暴れている。
この隙にマイヤーとアイヤーが宝玉を探しに巣穴に向かっていった。
「フーリクスさん」
ついにフーリクスさんのヤリが抜け、吹き飛ぶフーリクスさん。
地面にたたきつけられる寸前、風に包まれてゆっくりと地面に降り立った。
「ホイヤーさん?」
見ればホイヤーさんが精霊魔法を発動していた。
「ボクたちの仕事は援護だからね」
ドキっとするようなホイヤーさんのウィンク。
こんな時に、何ドキッとしてるのよ。私……。
マイヤー、アイヤーに続いてホイヤーさんまで自分の仕事をこなしている。
私は足を引っ張ることしかできないの?




