宝玉はどこ? 1
レモンとフーリクスさんの波状攻撃に、コッケラーも応戦している。
鳥目のコッケラーは単に暴れているだけのような気もするけど……。
「レモン」
コッケラーの鋭い爪がレモンに襲い掛かる。
レモンは盾でそれを上手くかわすと、コッケラーの懐に入る。
体長五メートルはあるコッケラー。
さすがにその体躯の差がある分、力の差は歴然だ。
レモンもフーリクスさんも致命傷は与えていない。
それに未だにコッケラーは巣から動こうとしない。
「レモン」
懐に飛び込んだレモンが、剣をコッケラーのお腹に突きつける。
しかしかすり傷程度。
思ったよりコッケラーの羽は固いらしい。
何とか援護しなくちゃ。
「ドリアンさん」
見かねたドリアンさんが、手斧をもって駆け出した。
「あぶ……」
「ミーちゃんまで近づくのは危険すぎる。作戦通りボクたちは援護をするんだ」
走り出そうとした私の肩をホイヤーさんに掴まれた。
確かにホイヤーさんの言う通りだけど……。
何とかしなくちゃ。
ドリアンさんは、レモンに気を取られているコッケラーの胸に手斧で切り付ける。
真っ赤な鮮血が飛び出した。
「流石巨人族。力も強いんだにゃ」
巨人族のドリアンさんの手斧は、深々とコッケラーの胸に刺さった。
「くえ~」
コッケラーも相当痛かったのだろう。激しく暴れる。
鋭いくちばしが、ドリアンさんを襲う。
「ドリアンさん!」
ドリアンさんは後ろに下がりながら、コッケラーを巣から誘導するように防御に徹する。
巣から出ようとしなかったコッケラー。しかし、ドリアンさんの参戦でコッケラーは巣から出てきた。
ドリアンさんを追いかけているんだ。
しかし、戦士ではないドリアンさん。いくら防御に徹しているとはいえ、その体に傷が増えていくのがわかる。
「レモン! ドリアンさんが危ないにゃ」
「わかっている」
ドリアンさんとコッケラーの間にレモンが割って入る。
コッケラーの鋭いくちばしを盾でいなし、ドリアンさんに下がるように言うレモン。
「ドリアンさんこっちに来て」
回復しないと。
私は薬草を握り締めた。




