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日の入り、作戦開始時間だ。
私たちは荷物をもって、ランタンに火をともす。
夜目が利くフーリクスさんと森に詳しいドリアンさんが先頭でコッケラーの巣に近づく。
ランタンは私とホイヤーさんが持つことになった。
いよいよ戦闘になるんだね。
ドキドキと鼓動が早くなるのがわかる。
「いよいよだぞ、ランタンのシャッターを閉めてくれ」
レモンの声だ。私はあわててシャッターを閉める。
ランタンの明かりがなくなると、真っ暗になる。
目が慣れるまで、しばらく時間をおいてコッケラーの巣に近づいた。
後一00メートルくらいのところまで近づいたと思う。
崖に空いている穴にすっぽりと体を収めたコッケラーが見えた。
崖と言ってもそう高くはないし、突起物も多いから私でも上っていけると思う。
「ミーちゃんは上らなくていいからね」
まるで私の心を読んだかのように、ホイヤーさんが言った。
「俺様たちで宝玉をとってくるぜ。な、アイヤー」
「うん、あたいたちに任せなさい」
ない胸を張るアイヤー。頼もしいんだか頼りないんだか。
「危険すぎないかにゃ?」
あの岩場なら私でも登れそうだし。
「ミーちゃんは貴重な戦力だからね。それに身軽なマイヤーとアイヤーならあんな崖大したことはない」
ホイヤーさんの言うことも一理あるな。
「わかったにゃ。気を付けて行くにゃ」
「「任せなさい」」
マイヤーとアイヤーは胸を張って答えた。
「準備はいいな、行くぞ!」
レモンとフーリクスさんが飛び出した。
ドリアンさんが拳くらいある石を、コッケラーに投げつけた。
今回コッケラーを倒すのが目的じゃなくって、巣から引きななすのが目的。
宝玉を探す時間稼ぎをする戦闘だ。
石が当たったコッケラーは目をさまし、鋭いくちばしを開いてレモンたちを威嚇し始めた。
フーリクスさんがヤリでコッケラーをつつく。
コッケラーの胸に弾かれた。
すかさずレモンがコッケラーに切りつける。
コッケラーの翼に傷ができた。
コッケラーは立ち上がり、鋭いくちばしでレモンに襲い掛かる。
レモンは盾でそれをいなし、コッケラーから距離を置く。
するとすかさずフーリクスさんがコッケラーに向かってヤリを突き出す。
今度はコッケラーの胸に傷をつけることに成功した。




