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☆☆☆

 私たちはあの後、準備を整えてコッケラーのいる山腹を目指した。

 思った以上に森が深く、昼間でも夕方くらいの明るさだ。

 森に詳しいフーリクスさんとドリアンさんを先頭に、山腹を目指した。


「この辺でいいだろう」

 村長さんから借りた”望遠鏡”という筒を除いたレモンが言った。

 この”望遠鏡”遠いところを見ることができるものらしい。

 私ものぞかせてもらったけど、遠いものがまるですぐ手にとれるよう二近くに見えるのだ。

 これが魔法じゃないんだからさらに驚きだ。

 希少なガラスが番われているアイテムで、かなり高価なモノらしい。

 その割に、宝物庫で埃をかぶっていたんだからもったいない。

 ホイヤーさんの案でこれを借りることになったのだ。


「これ以上近づくのは危ないな」

「コッケラーは今どうしてる? レモン君」

「今姿は見えない。餌でも探しているんだろう」

「にゃら今のうちに、宝玉を取りに行ったら?」

 留守の今なら、取りにいけるんじゃないの?


「いや、危険すぎるな。いつ戻るかわからないんだ。それに正面からの戦いは避けたい」

 う~ん、レモンの言うことももっともだ。


「みんな、今のうちに体を休めておいてくれ。日の入りとともにコッケラーの巣に乗り込むぞ」

 ここから、巣までの距離はおおよそ歩いて二時間程度。

 日の入りと同時に歩いていけば、コッケラーの巣につくのは夜中だ。


「さ、ミーちゃん。こっちに来て体を休めよう」

「そうだぜ姉ちゃん、ケツをほぐしておかないとな」

「そうそう、お姉ちゃんおっぱいもほぐしておかないとね」

 ホイヤーさんに肩を抱かれて連れられた先で、マイヤーとアイヤーが待ち構えていた。


「え、遠慮するにゃ」

 すぐに抜け出してレモンの元に駆け寄った。


「どうした? ミカン」

 レモンは望遠鏡を覗いてコッケラーの巣の様子を見ていたようで、今の出来事に気づいていなかったみたい。


「あ、危なかったんだからにゃ」

 レモンの頬をつねって置いた。

「痛い痛い、何怒ってるんだよミカン」

「何でもにゃいにゃ」

 ふ~んだ。レモンのバカ。


 私はみんなのところに戻らずに、レモンから少し離れた場所にあった木の根に腰かけた。


 レモンは望遠鏡を覗いている。きっと頭の中は先頭のことしかないんだろうな?



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