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「待たせたな、これじゃ」
メリーヌさんが持ってきたのは、銅鏡の盾だった。
高価な鏡ではなく、胴をピカピカに磨いた盾で強度もある。
先頭にはもってこいのアイテムだ。
確か伝記にも、銅鏡の盾を使ったという記録があった。
その盾が三つある。他には手鏡が四つ。これは普通の鏡だ。
「持って行け、選別じゃ」
「ありがとうにゃ、メリーヌさん」
私たちはありがたくその盾を受け取って、この店を後にした。
必ずジャックさんの仇は討つと誓って。
「ところでホイヤーさん、キドランの方はどうにゃった?」
「ああ、これを見つけたよ」
懐からステッキを取り出したホイヤーさん。
「なんにゃこれ?」
「魔法のステッキだそうだ。これを使ってモグランを操っていたらしい」
「つまり、魔物を操るための道具ってことか?」
「そうなるね」
ホイヤーさんの言葉にレモンも目を輝かせた。
「このステッキを使うには魔力がいるみたいなんだ。今回はマイヤーに持たせようと思う」
「マイヤーって魔力あるのかにゃ?」
「魔法はまだ使えないけど、マイヤーとアイヤーはエルフの子供だ。魔力はあるよ」
「エルフの子供? あのスケベどもがか?」
レモンの意見に一票。でも確かにエルフの子供だよね。
「戦力は少しでも多い方がいいからね。今回はマイヤーとアイヤーもつれていくよ」
しかたないよね。相手は悪魔だし。
「つまり、モグランも連れていくってことか?」
「そう言うこと。モグランは目が見えないから今回は相性がいいかもしれないね」
確かにホイヤーさんの言う通りだね。
そんな話をしていると、村長さんの屋敷についた。
呼び鈴を鳴らすといつも通りに羊メイドが現れ、謁見の間に通される。
「よく無事で帰ってきたじょ」
「当たり前だ、戦いに行ってきたんじゃないんだからな」
こうして私たちは今までのいきさつを村長さんに話すのだった。




