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「このまま放っておくわけにもいかない。何よりメリーヌの無念を晴らしたいんだ。協力してくれるよね? ミーちゃん」
真剣なまなざしのホイヤーさん。こんな目で見られたらことわれるわけないよ。
「レモン……」
「しかたないだろ? こっちも宝玉がかかっているんだ。逃げるわけにはいかない」
レモンは力強く言い切った。
「ありがとう二人とも。と言うことだメリーヌ。あと一つを探しておいてほしい」
「よかろう、お主たちがあの悪魔を倒せたら探してやろう」
どこか穏やかさを取り戻したメリーヌさん。こんなに性格がねじれたのも長い年月復讐のことを考えていたからなのかな?
「そうと決まれば、準備が必要じゃな」
メリーヌさんは音もなく店の中へと入っていった。
しばらくして戻ってくると、買い物カゴにいっぱいのポーションを入れて戻ってきた。
「これは選別じゃ、必ず生きて戻るんじゃぞ」
「ありがたい。メリーヌ、ところで悪魔について知っていることを教えてくれないか」
「あ奴は、メデューサじゃよ」
「メデューサ? あの伝説の魔物にゃ?」
「知ってるのか? ミカン」
「知ってるも何も、メデューサと言えば悪魔の中でも有名にゃ」
「どんな奴なんだ?」
「人を石に返る能力を持って、髪の毛は蛇の女の悪魔だにゃ」
確か図鑑にも載ってたはず。懐から魔物図鑑を取り出しページをめくる。
「あったにゃ。特殊能力はさっきも言った通り人を石に変えてしまうことにゃ」
「防ぐ方法はないのか?」
「あるにゃ、石化の力はメデューサの目から発せられるものにゃ。だから直接目を見なければ大丈夫にゃ」
「つまり相手を見るなと? それじゃ戦いにならないぞ」
レモンの言う通りだ。けど、奥の手がある。
「鏡を使うにゃ。私の読んだ伝記に書いてあったにゃ。鏡の盾を使って、鏡越しに見れば、石化の力を受けないにゃ」
「かがみか、婆さん。鏡はあるか?」
「あるぞ、ちょっと待っておれ」
メリーヌさんは再び店の奥へと消えていった。
「今回はかなりやばそうだな」
「そうにゃ。万全を期していかにゃいと」
「ほかに弱点はないのか?」
「太陽の光に弱いにゃ」
確か伝記にそう書かれていた。




