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「なんだって、ボクがそんなことを?」
今までの話を聞いて、驚くホイヤーさん。
「あたいは柔らかくて大きなおっぱいにうずもれたとこまでは覚えてるけど」
「俺様も張りのあるケツを触りまくったのを覚えているな」
「その後の記憶はあるかにゃ?」
「「いや、ない!」」
マイヤーとアイヤーはきっぱりと否定した。
「おそらくチャームの魔法にかかったにゃ」
さすが悪魔だ。油断できない。
「チャームか厄介だな。しかし今はそれよりも宝玉の方だな」
レモンが話題を変える。
「そうだった」
ホイヤーさんは懐をあさり始めたが、目的のものは見つからなかったようだ。
「えせ占い師、あの玉はいったいどこで手に入れたんだ?」
レモンが切り出した。
「あれは、このスマル村ができて間もないころ、この村に現れた行商人から買い付けたものだ。僕の大事な商売道具でもあるんだが……」
がっくりと肩を落とすホイヤーさん。
「ほかにその玉がある場所を知らないか?」
レモンはホイヤーさんに尋ねる。
「たしか……行商人は、この鉱山の中腹にある、コッケラーが光物を集めているといっていたな。そこから失敬したものらしい」
失敬って……。
それよりもコッケラー? 私は魔物図鑑を開けた。
「載っているか?」
レモンも覗き込む。
「あ、あった。コッケラー。全長七メートルほどの巨大な鳥。鶏冠があるのが雄。コッケラーの鶏冠は滋養強壮に効くといわれて、高額で取引されている。光物を集める習性がある。鳥目。気性は荒い。だってにゃ」
魔物図鑑の解説を読んだ。
「弱点とかはないのかよ?」
「……載ってないにゃ」
レモンはがっくりと肩を落とす。
「しかし、コッケラーが宝玉を持っているとは限らないんじゃないかい?」
確かにホイヤーさんの言う通りだ。
「そうだにゃ、それをすっかり忘れていたにゃ」
「しかしほかに手掛かりらしいのは心当たりがないのか? えせ占い師」
「手がかりと言われてもな……。村長なら何か知らないのか?」
「そうだにゃ、キドランもいるから何かわかるかもしれないにゃ」
「そうか、その手があったか」
「そうだよ、レモン。村長さんのところ行くにゃ」
一0日以内に宝玉集めないといけないんだし、時間ないもん。
こうして私たちは村長さん宅に向かったのだ。




