表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/312

 


 そこから三〇分、坑道が崩れていて、洞窟が顔を覗かせていた。


「この先だ」

 ドリアンさんがポツリと呟いた。


 洞窟は坑道と違い天井も高い。

 道幅も一気に広くなった。


 村長さんの屋敷がまるまる入るくらいだ。


 天井には鍾乳洞だとわかる、つらら状になった石灰岩が幾つもつり下がっていた。


「何だか、冷えるにゃ」

 足下はツルツル、湿度は高めで気温は一気に下がった感じだ。


「暖めてあげるよ、ミーちゃん」

 ホイヤーさんはがマントを広げて近づいてきた。


「け、結構にゃ」

 私は後ずさりする。


 ペタッとお尻になま暖かいモノが触れた。


「ひっ」

 思わず悲鳴が漏れる。


 そのなま暖かいモノは、スカートの上からゆっくりお尻をなで回すと、太股からスカートの中に侵入してきた。

 

「アン」

 ゾクゾクと体の芯が熱くなる。


「止めないか、マイヤー」

 レモンの声で我に返った。


「ま、マイヤー。何するにゃ」

 スカートを押さえて振り向いた。


「寒いんだろ? 俺様が暖めてやったんだ」

 胸を張るマイヤー。


 温まると言うより、熱くなったよ。


「よけいなお世話だにゃ」

 私はレモンの腕に絡みついた。


「マイヤーだけズルい。あたいにも触る権利がある」

 アイヤーが飛びついてくる。


 ……権利って。


 アイヤーはレモンによって、あえなく撃退された。


「なかなか、楽しそうじゃのう」

 寒いくらいの洞窟に響く声。

 聞いたことない声だ。


「だ、誰だ?」

 みんなが構える。


 下へ上へと視線をはわせ、声の主を探す。


「そうおびえずとも良かろう? 良い男が台無しじゃ」

 いつの間にか、レモンの横に、レオタードのように体の線がピッチリでる黒い服を着た、スタイル抜群のお姉さんが立っていた。


 真っ黒く艶のある長い髪は腰の当たり魔であり、うらやましいほど整った顔。

 切れ長のまつげ。

 鋭い瞳は半開き。

 吸い寄せられそうな唇。


 その大人びた色香は妖艶な指使いで、レモンの唇をなぞる。

 

「ダメにゃん」

 レモンの腕を思い切り引っ張った。


 私の女の勘が、彼女は危険だと警鐘を鳴らす。


「あ~、おっぱい」

「お~、ケツだ」

 マイヤーとアイヤーは彼女に飛びついた。


「ダメ二人とも……」

 暑くもないのに、体中から汗が吹き出る。


 彼女を包むオーラに怯えているんだ。


 レモンさえ、動けずにいる。


「お姉ちゃんのよりおっきくて、柔らかい」

「このケツの張りは、姉ちゃんと良い勝負だ」

 アイヤーとマイヤーは彼女の体を触りまくる。


「アン、良いぞ良いぞ。もっと触るが良い」

 謎の美女はむしろ喜んでいる。


 私の思い過ごし?


 もう一度、注意深く彼女を見ると、思わず目を疑った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ