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いったん村長さん宅に戻った私たち、もちろん村長さん、キドラン、モグランも一緒だ。
脅されていた村長さんを解放して、キドランとモグランを蔵に閉じこめた。
「逃がしちゃダメにゃよ」
両拳をアゴに当てて、腰をフリフリ。
「おお、わかったじょ」
村長さんの目がハートマークになった。
コレってもしかして、チャームの魔法?
「ミカン、行くぞ」
「あ、うん。今いくにゃ」
レモンに促されて村長さん宅から坑道に向かう。
そう、件の扉を見に行くのだ。
道案内は当然、ドリアンさん。フーリクスさんとレモンと私。
この四人のつもりだったんだけど……。
坑道の入り口に、三つの人影が。
「遅いじゃないか、どこ行っていたんだい? ミーちゃん」
ホイヤーさんが待ちかまえていた。
「あたいのおっぱい」
「俺様のケツ」
飛びかかってきた二つの影は、レモンによって撃退された。
「ミカンはオレのだ」
レモンが吠える。
そうだよ、レモンになら……。
ぼっ、行けない妄想が脳を駆け回った。
こうして、全員そろったところで今までのいきさつを話し合った。
「まさか、村長殿が脅されていたとはな」
「得意の占いで、わからなかったのか?」
レモンがホイヤーさんを茶化す。
ホイヤーさんはレモンを一別すると、何も言わずにランタンに灯をともした。
モグランもそれを操っていたキドランもいないから、危険はないと思う。
それでも、念のためと先頭はレモンとフーリクスさん。
その後ろに私とホイヤーさん。
その後ろにマイヤーとアイヤー。
しんがりはドリアンさんだ。
このフォーメーションも板に付いてきたかな。
それぞれの役割が何となくできるようになってきた。
「行くぞ」
レモンの声で、坑道に足を踏み入れた。
暗闇の中歩くこと一時間。まだまだ戦闘の激しさを残したままの、トラップゾーンへとやってきた。
モグランを捕まえたトラップゾーンだ。
「このさきだ」
「ああ、みんな気をつけて進むぞ」
レモンが剣を抜く。
「ここから先、自然洞窟と繋がってる」
ドリアンさんがポツリと呟いた。




