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第五話 扉の秘密1

 


 キドランは抵抗するも、旗色が悪くなるとあっさり降伏した。


 こうなると、村長さんも投降するしかない。


「いったいどういうことにゃ?」

 簀巻きにされた、村長さんとキドランに問いかけた。


「実は……」

 がっくりとうなだれた村長さんが、ことの顛末を話し始める。


 話の内容はこうだ。

 一週間前に、キドランがこのスマル村にやってきた。


 初めは行商人かと思い、村長さん宅に招いて久しぶりの来客に話を弾ませていた。


 ところがキドランは行商人ではなかったのだ。


 それどころか、村長さんに坑道の権利を譲るように迫ってきたらしい。


 村の産業を渡すわけには行かない村長さんはもちろん断った。


 しかし……。


「坑道の奥に封印された悪魔が暴れ出すと脅されたのじゃ」


「悪魔? 封印?」


「そんなモノがいるのか?」

 レモンは視線をキドランに向けた。

 

「銀の採掘権を渡さぬ限り、封印の扉が見つかるのは時間の問題だ」

 これまた簀巻きにされているキドランが重い口を開いた。


「いったいどんな悪魔が封印されているんだ?」

 私も気になる。


「文献には、魔界とつながっていると書かれている」

 キドランは私たちをじっと見て答えた。


「「魔界?」」

 思わずレモンとハモった。


 魔界と言えば、悪魔たちがすむ世界。


 もし魔界とつながれば、悪魔がこの世界になだれ込んでくることになる。


「それを止めようとしたにょか?」

 キドランさんが良い人に思えてきた。


「違うんじゃ。その反対なんじゃよ。その扉を開こうとしたんじゃ」

「ええ?」

 やっぱりキドランは悪い人だ。


「何でそんなことをする?」

 レモンの問いにキドランはそっぽを向いた。 

「おい、キドラン!」

 レモンは声をあらげる。


「……すべてはあのお方のために」

 キドランがぽつりと呟いた。


「あのお方? 誰だ?」

「教えると思うか?」

 キドランはレモンを睨む。


「力づくでも、聞き出してやる」

 剣を抜き放つレモン。


「出来るのか、小僧。無抵抗のワシを傷つけることが」

 キドランはニヤリとほくそ笑む。


 キドランはレモンの気性を見抜いてる。


 無抵抗の者を傷つけることはしないってわかっているんだ。


「ワシがしくじれば、次がやってくる。あのお方の望みは扉を開くことにあるのだからな」


 魔界の扉を開くために、再び刺客が来るってこと?


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