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「んん~ん」
ベットから上半身を起こし伸びをする。
「なんだか寝た気がしにゃいにゃ」
隣を見るとレモンがいない。
あれ? どこ行ったんだろ?
ホイヤーさんもいない。
部屋をぐるっと見回すと、嵐でも通り過ぎたかのように散らかっていた。
「にゃにがあったのかにゃ?」
床の上で、レモンとホイヤーさんは寝ていた。
私は二人に布団をかけると、着替えをして外に出た。
顔を洗うために井戸に向かうと、ギャリさんが料理を作っているのが目に入った。
「ギャリさん、おはようにゃ。顔洗ったら手伝うにゃ」
「コボコボ」
ギャリさんと挨拶を交わすと、すぐに井戸へと向かった。
☆☆☆
パシャ
「う~冷たいにゃ」
一気に眠気が吹き飛んだ。
今日は罠を張りに行くんだから、重労働になりそうだ。
そんなことを考えながら、ギャリさんのもとへと向かった。
☆☆☆
「ほぉわ~あ」
「レモンしっかりしてにゃ。もう一〇回目だにゃ」
今私たちは罠を張りに、ドリアンさんとフーリクスさんの四人で、モグランの縄張り近くまでやってきてる。
フーリクスさんと私は見張り役。
レモンとドリアンさんで罠を張る段取りだ。
『ヒソヒソヒソ』
この先……モグランの縄張りで話し声が聞こえる。
私たちはランタンのシャッターを閉じて、声が聞こえるところまで近づいた。
「何だと? 冒険者が?」
「そうでございますじゃ。キドラン様のお力があれば、心配はないと思いますが、念のために」
あれ? なんか聞き覚えのある声。
誰だっけ?
キドラン様と言った声は渋く低い声……そう、初老の声だ。
知り合いで、初老って言うと……。
「まさか村長さんかにゃ?」
思わず声を出してしまった。
「誰じゃ」
キドランの声が響きわたる。
「しまったにゃ、見つかったにゃ」
「コボコボ」
私はランタンのシャッターを開けた。
薄暗い中でのいきなり明るくなり目がくらむ。
「やっぱり、村長さんにゃ」
そこには、村長さんとでっぷりとした成金趣味のおじさんがいた。
村長さんは自分の顔を隠そうと腕で顔を覆っていた。
「にゃんで、村長さんがここにいるにゃ」
私は叫んだ。
「こいつらが、冒険者か?」
キドランが私とフーリクスさんを見て言葉をはいた。
と、ほぼ同時に地面からモグランが現れた。
この間の戦闘で付けられた傷にバッテンのテープを貼ってある。
「フーリクスさん、逃げるにゃ」
フーリクスさんは私を庇うように、足を止める。
「どうした、ミカン!」
レモンとドリアンさんもやってきた。
「まとめて片づけるのだ。モグラン」
キドランが叫んだ。




