表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/312

 


「んん~ん」

 ベットから上半身を起こし伸びをする。


「なんだか寝た気がしにゃいにゃ」

 隣を見るとレモンがいない。

 あれ? どこ行ったんだろ?

 ホイヤーさんもいない。


 部屋をぐるっと見回すと、嵐でも通り過ぎたかのように散らかっていた。


「にゃにがあったのかにゃ?」

 床の上で、レモンとホイヤーさんは寝ていた。


 私は二人に布団をかけると、着替えをして外に出た。


 顔を洗うために井戸に向かうと、ギャリさんが料理を作っているのが目に入った。


「ギャリさん、おはようにゃ。顔洗ったら手伝うにゃ」

「コボコボ」

 ギャリさんと挨拶を交わすと、すぐに井戸へと向かった。



☆☆☆


パシャ

「う~冷たいにゃ」

 一気に眠気が吹き飛んだ。


 今日は罠を張りに行くんだから、重労働になりそうだ。


 そんなことを考えながら、ギャリさんのもとへと向かった。 


☆☆☆


「ほぉわ~あ」

「レモンしっかりしてにゃ。もう一〇回目だにゃ」


 今私たちは罠を張りに、ドリアンさんとフーリクスさんの四人で、モグランの縄張り近くまでやってきてる。


 フーリクスさんと私は見張り役。


 レモンとドリアンさんで罠を張る段取りだ。



『ヒソヒソヒソ』

 この先……モグランの縄張りで話し声が聞こえる。


 私たちはランタンのシャッターを閉じて、声が聞こえるところまで近づいた。


「何だと? 冒険者が?」

「そうでございますじゃ。キドラン様のお力があれば、心配はないと思いますが、念のために」

 あれ? なんか聞き覚えのある声。

 誰だっけ?


 キドラン様と言った声は渋く低い声……そう、初老の声だ。


 知り合いで、初老って言うと……。


「まさか村長さんかにゃ?」

 思わず声を出してしまった。


 

「誰じゃ」

 キドランの声が響きわたる。


「しまったにゃ、見つかったにゃ」

「コボコボ」

 私はランタンのシャッターを開けた。


 薄暗い中でのいきなり明るくなり目がくらむ。


「やっぱり、村長さんにゃ」

 そこには、村長さんとでっぷりとした成金趣味のおじさんがいた。


 村長さんは自分の顔を隠そうと腕で顔を覆っていた。


「にゃんで、村長さんがここにいるにゃ」

 私は叫んだ。


「こいつらが、冒険者か?」

 キドランが私とフーリクスさんを見て言葉をはいた。


 と、ほぼ同時に地面からモグランが現れた。


 この間の戦闘で付けられた傷にバッテンのテープを貼ってある。


「フーリクスさん、逃げるにゃ」

 フーリクスさんは私を庇うように、足を止める。


「どうした、ミカン!」

 レモンとドリアンさんもやってきた。


「まとめて片づけるのだ。モグラン」

 キドランが叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ