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私たちの話を聞いて、ドリアンさんとフーリクスさんが力を貸してくれることになった。
坑道に明るい二人が協力してくれるのは、素直にありがたかった。
「ありがとうにゃ、二人とも」
「で、どのあたりでモグランは現れるんだ?」
そうだよね、レモン。まず当たりをつけなきゃね。
「見当はついてるだ」
ドリアンさんがちから強く言った。
「それなら、出発するにゃ」
善は急げってね。
「わかっただ」
「コボコボ」
こうして、坑道に向かうことになった私たち。
ギャリさんを残して、坑道へと向かった。
ドリアンさんが向かった坑道の入り口は、高さ三メートルほど、幅もだいたい同じくらいの正方形の入り口だった。
私たちは松明をつけると、ドリアンさんを先頭に坑道へと足を踏み入れた。
当たり前のことだけど、中は暗かった。
松明の明かりだけが頼りだ。
坑道の中は迷路のように入り組んでいる。
「よかったにゃ。ドリアンさんがいにゃかったら完全に迷子だにゃ」
巨人族のドリアンさんが先頭だから、前がどうなっているかわからないけど。
「きをつけるだ。こっから先がヤツのテリトリーだ」
ドリアンさんの言葉に気を引き締める。
いつでも戦闘できるようにレモンとフーリクスさんが先頭にでる。
松明を持って私とホイヤーさんさんがその後ろにつく。
私たちの後ろにマイヤーとアイヤー。
しんがりはドリアンさんだ。
所々補強用のヤグラが組んである坑道。
ところが目の前の坑道は、ヤグラが破壊されていた。
「なるほどな、確かに危険だ」
レモンは剣を抜きはなった。
「何体ぐらいいるんだ?」
前の闇に視線を向けて、レモンがつぶやく。
確かモグランは単体行動のはず。
でも、操られているなら複数いるかも。
「おでもわからない」
ドリアンさんの口調からすると、複数いると思われる。
「気をつけるにゃ」
慎重にね、レモン。
ゆっくりと、奥へと足を進ませる。
するとががががが……と壁が崩れ落ちた。もうもうと立ち込める砂煙。
煙が晴れる前に、何かがレモンに襲いかかった。
「く、」
剣でそれを受け止める。
それは、鋭く長い爪のようなものだった。




