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一通り紹介も終わった。
ドリアンさん、フーリクスさん、ギャリさんは、私たちを警戒することなく歓迎してくれた。
見た目じゃないんだね。フーリクスさんとギャリさんを見ながらそんなことを思った。
しばらくすると、ギャリさんが料理を運んできてくれた。
私たちに振る舞ってくれた。
「ところで本題にゃんだけど」
一段落してから私が切り出した。
「坑道の中でコボルトが暴れてるって……私たちは、それを倒しにいくにゃ」
フーリクスさんとギャリさんの顔を見た。
「コボコボ」
「コボルト、悪さしてない」
「でも、実際に被害が出てるって話だ」
レモンが私の前にでた。
「それ、モグランの仕業」
モグラン? 確かモグラに似た妖魔だよね。
「本当か?」
レモンが聞き返した。
「ああ、本当だ。モグランを操っている者がいる」
ドリアンさんが答えた。
モグランって言えば、長い爪を持つ獰猛な妖魔のはず。
そんなのを操っている人が居るの?
「何のためににゃ?」
「そでは、わからないだ」
ドリアンさんは首を横に振った。
じゃ、操っている人も探さないと解決には成らないね。
一体何のためにそんなことをするのかな?
「坑道に何かあるのかにゃ」
「ミーちゃんするどいね」
ホイヤーさんがキノコをくわえながら言った。
「坑道の奥に、謎の扉があるんだよ」
「謎の扉がにゃ?」
何の扉なの?
「誰が作ったのか? いつからあるのかはわからない。少なくともスマルの村が出来る前からあったんだ」
「村が出来る前から?」
そんな……。
「それはおかしいだろ? 銀を掘り当てたから村が出来たんじゃないのか?」
レモンも同じ疑問を持ったんだろう。
坑道が出来たのは、そもそも村が出来たからじゃないの?
「不思議そうだが事実だよ。ボクはこの扉が今回の件に関わっていると睨んでる」
「おい、それは本当か? えせ占い師」
「……これを見ろ」
ホイヤーさんは懐から、朱色の玉を取り出した。
「この玉がどうかしたのか?」
うん、レモンの言うとおりだよ。
「よく見てくれ」
目をこすって改めてみてみると、半透明の朱色の玉の中に五望星が描かれていた。
五望星の一角が大きな点になっている。
「これは、なににゃ?」
「村長が行商人から宝物を買いあさった話があったろ? そこに紛れていたものだ」
不思議な玉だけどこれがどうかしたの?
私が困惑していると、ホイヤーさんは言った。
「謎の扉にも五望星が描かれているんだ。それも、この朱玉がはまりそうな窪みがあるんだ」
「それって、この朱色の玉と扉が関係はありそうだにゃ。でも妖魔が暴れるのとは関係にゃいんじゃ……」
謎は謎のままだし。
「あの扉の謎を知った者がいるとすれば話は変わるな」
「その通りだ、レモン君」
「つまりホイヤーさんは、謎を知った者の仕業だと考えてるにょか?」
「そうだよ。ミーちゃん」
いつになく真剣な眼差しで私を見た。




