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 あの杖はいったい?


「ホイヤーさん。あの杖は、魔法の杖かにゃ?」


「流石ミーちゃん。正解。ただし純粋なエルフにしか使えない。つまり、マイヤーとアイヤーしか使えないんだ」


 どんな魔法何だろ?


「まあ、戦力になるなら着いてきてもいいだろう」


「レモン……そうだにゃ」


 相手の数が多いんだもんね。


「ところで、坑道に入るわけだが、迷路になってるんだろ? だれか道がわかるのか?」


「そうだにゃん。迷路に迷い込んだら、ミイラ取りがミイラになったらこまるにゃ。ホイヤーさん」


 私はホイヤーさんに視線を向けた。


「ボクも坑道の中までは知らないな」


 困った顔のホイヤーさん。やっぱりそうだよね。


「村長に案内人を紹介してもらうか。

 ま、コボルト退治につき合うような物好きがいればの話だがな」

 

 私たちは村長さんの部屋に向かった。


 途中、豪華な扉の前を通り過ぎようとすると、扉が少し開いていた。


 人間不思議なもので、扉が少しだけ開いていると、なかが気になる。


「あ、開いてる。入って見ようぜ。俺様一番」


 マイヤーが勢い良く扉を開けた。


「あたい二番」


「あ、ちょっと二人とも……」


 私の言葉など耳に入らなかったように、部屋に駆け込んでいった。


 こうなったら、私たちも後を追うように入るしかない。


 中に足を踏み入れると、なんと魔法のランプが四方に配置されて、明かりを放っていた。


 魔法の品なんて珍しい。


 魔法のランプなんて、私たちの村パッションの村長さんの家に家宝のように保管されていただけだったのに。


「流石、あるところにはあるんだな」


 レモンが呟いた。

 

「おお、ここにおったか」


 振り向くと、村長さんがいた。


「村長さん、この部屋は?」


 他にも、豪華そうな品が説明書付きで並んでいる。


「な~に、宝物庫じゃよ」


 ニコニコと機嫌が良くなったみたい。


「みな、このスマル村が誕生したときに、ワシが行商人から買い取ったものじゃ」


「行商人から?」


 だから珍しいモノばかりなんだ。


「相当したんだろ?」


 レモンが聞きにくいことを、ズバリと聞いた。


「もちろんじゃとも。しかし、銀の採掘で潤ってたからの。

 行商人のアイテムをまるまる買い込んだんじゃよ」


 凄いお金持ち何だね。


「ところで村長、話は変わるが坑道に詳しい案内人はいないか?」


「坑道の案内人かのう」


 アゴに手を当てて考え込む村長。


「お願いにゃん、紹介してにゃん」


 両拳をアゴに当てて、腰をフリフリ。


 お願いモードで、村長さんに懇願する。


「抗夫たちは皆怖がって、近づかないしのう」


 そんな……。


「ドリアン殿ならあるいは力を貸してくれるかもしれんの」


「ドリアンさんって、誰にゃ?」


 初めて聞く名前だね。


「ただちょっと訳ありでのう」


「訳ありは、オレたちもだ。そいつのこと教えてくれ」


 うん、そうだよね。


 村長さんから、ドリアンさんの住んでる坑道を教えてもらった。

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