第三話 知られざる坑道 1
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その後村長さんと世間話をして、場が和んだ。
チラッとレモンの顔を見る。
私の視線に気がついてコクリと頷くレモン。
「あ、あの……村長さん」
「何じゃ? ミカン殿」
ニコニコ笑顔で問い返してきた。
うん、大丈夫そうだ。
「実は私魔法使いなんです」
突然のカミングアウト。
魔法使いの社会的地位は低い。
薬草やら怪しい儀式やらを行っている、悪魔的存在と思われているからだ。
魔法使いに会うと不幸が起きるとさえ言われるほどだ。
「ほほう、珍しいの」
しかし、毛嫌いする様子なく村長さんはそう言った。
「ええ? 姉ちゃん魔法使いなのか?」
驚いたのはマイヤー、アイヤーコンビの方だった。
「でも、ホイヤー兄の方がすごいぜ」
「なんせ、精霊使いだもんね」
精霊使い?
そんなすごい人には見えないけど。
魔法使いと似て非なる精霊使いは、自然に宿る精霊と交信できる素質が必要で社会的地位は高いのだ。
まさか、ホイヤーさんが精霊と交信できるなんて……。
「それでその魔法使いがどうかしたのか、ミカン殿」
「実は……」
私は今までのいきさつを話した。
魔法使いと似て非なる精霊使いは、自然に宿る精霊と交信できる素質が必要で社会的地位は高いのだ。
まさか、ホイヤーさんが精霊と交信できるなんて……。
「それでその魔法使いがどうかしたのか、ミカン殿」
「実は……」
私は今までのいきさつを話した。
「なるほどの、恋宿バカンスに荷物をの」
「はい、なので薬草を手に入れたいんです」
今まで黙っていたレモンが言った。
「薬草を買う金が欲しい。何か仕事はないか?」
村長さんは腕を組み考え出した。
「ないこともないじょ」
え? どんな仕事?
「実はこのスマルの村は銀鉱山で成り立っておる」
「銀鉱山ですか……」
すごい、こんな地下で銀が採れるんだ。
「そこには、コボルトの村があっての」
「コボルト? たしか銀を腐らせるという妖魔ですね」
真偽のほどはわからないけど、そう言う噂があったはず。
「おお、知っておったか。お互い不可侵を暗黙の了解としておったんじゃが……」
村長さんの声のトーンが下がった。
「攻めてきた……と?」
レモンが推し量るように、問うた。
「いかにも、銀の採掘坑道で坑夫を襲い銀を採れなくしておるのじゃ」
「それを、オレたちに退治してくれと?」
「うむ、そう言うことじゃ」
コボルトはそんなに強い相手じゃないけど、村があるんじゃかずが多いよ。




