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「レモン、ここは何処?」
マントにくるまってレモンに聞いた。
調教された部屋でないことは確かだ。
「あの氷の街の地下さ。あの服屋の試着室は恋宿屋の女性を集める罠だったんだ」
「恋宿? なにそれ」
メイド長の調教ぶりから、何となく想像できるけど。
「まだミカンには早いな。そのうちオレが教えてやるよ」
「レモン……」
なんかレモンだけ知ってるのズルい。
「で、ここはその隣村の村長の家だ」
「隣村? ずいぶん広い地下なんだね」
村が二つもあるなんて。
「それよりも、ミカンの服を調達しないとな。いつまでもそんな格好させられない」
改めてみるとマントの下は、フリル付きパンツしか履いてない。
これでは恥女じゃない。
「私の荷物に替えの服があったはず」
荷物は?
「ミカンの荷物はない。何処にあるかわからなかった」
「え~、じゃこのまま? それは困る困る~」
また無意識のうちに、あの動作が……。
パサっとマントが落ちる。
「可愛い」
「あ、んん~」
気がつけばレモンの腕の中、しかもキスされてる?
「んん~」
トロケそう。全身の力が抜けて、レモンに身を預ける。
「ぷは、んん~」
唇が放れた時に息継ぎをしたら、今度はなま暖かいモノが私の口の中に入ってきた。
か~っと体の芯が熱くなる。
私も腕をレモンの首に回して……もっと、もっと深く。
レモン、大好き。
「あ~、ボクのミーちゃんになにしてるんだよ。放れろレモン君」
ホイヤーさんが割り込んできた。
引き剥がされた私は素早くマントにくるまる。
何だろう、この感覚。体の芯が熱いよ。まるでもっとレモンを求めているみたい。
「ミーちゃんの服の手配が出来た。今から服屋にいくぞ」
ホイヤーさんがクルリと振り返る。
目があった。
「でも、その前にん~」
ホイヤーさんの顔が近づいてきた。
「いや~」
ゴン
「ミカンはオレのだ。行くぞ」
ホイヤーさんの頭にコブを作ると、私の腰に手を添えた。
私はマントにフリル付きパンツと言う格好で外に出た。
あ~ん、露出狂じゃないよ~。
しっかりマントを握りしめた。
私はレモンの影に隠れるようについて行く。
顔が真っ赤になっているのが自分でもわかる。
端から見れば怪しいだろうな。
そんなことを考えていたら、前を歩いていたレモンにぶつかった。
「ぶっ、痛~。レモン止まるなら止まるって言ってよ」
鼻をさすりたいけど、そんなことをしたらマントの中が見えてしまう。
ぐっと我慢した。
「ついたぜ」
扉を開けてくれるレモン。
カランカランとベルが鳴る。
あれ? どこかで同じことがあったような……? まあいいか。




