第二話 氷の街
1
あれから進むこと三時間。
なんだか急に寒くなってきた。
「ねえレモン。なんだか寒くない?」
「オレが暖めてやろうか?」
レモンが両肩を握りしめ、顔を近づけてくる。
そのレモンの手さえ小刻みにふるえている。
「う~ん、無理しないの」
レモンのふるえる手からすり抜けると、レモンのマントにくるまった。
「えへへ、暖かい」
マントの中ではレモンの腕に絡みつく。
「この方が暖かいよ」
「まあな」
ちょっと歩きにくいけどね。
さらに歩くこと三時間。
光が見えてきた。
「洞窟の中に光り? 外に出ちゃったのかな?」
「行ってみよう」
「あ、レモンまっ……」
先に行こうとするレモンのマントにつまづいて、天地がひっくり返る。
「危ない」
とっさにレモンに捕まった。ズル。
ズル?
私は膝立ちの状態になって、握っているのはレモンのズボン。
そして目の前には一〇年前とは違う、パオーンが……。
「あ、あ、あ……」
どうしよう? これってアレだよね。
「ごごご、ごめんな……」
「ヒャッホウ、俺様のケツ」
「あたいのおっぱい」
カプっ
「……………………」
「おう♪」
レモン変な悲声が。
後ろから抱きつかれて、レモンのパオーンにかじり付いた格好になった。
「お姉ちゃん、美味しい?」
「モゴモゴモゴ……」
「おう♪ 口に入れたまましゃべるな」
ポンと口から抜くと「美味しいわけないでしょ」レモンのズボンを直す。
「それより、どこ触ってるのよ」
立ち上がって二人をふりほどく。
「あ~ミーちゃん。レモン君だけにずるいぞ。ボクのもしゃぶってくれ」
いつの間にか現れていたホイヤーさんがズボンを降ろした。
「キャーキャー」
レモンのより黒いし艶がある。
レモンの後ろに隠れた。
「だいたい何でおまえたちがここに居るんだよ」
レモンがホイヤーさんの股間を蹴り上げて言った。
「ミーちゃんのことが心配だからだ」
「俺様のケツが心配だからだぜ」
「あたいのおっぱいでモフモフする為よ」
三種三様の答えが返ってきた。
ホイヤーさんは股間を押さえて涙を流している。
「ケ、もう出口は目の前だぜ」
レモンが自信満々に語ると、
「フハハハ、これだから素人は困る。アレは出口じゃない」
ホイヤーさんは自信満々に答えた。
「どういうこと?」
あの明かり外じゃないの?
「行けばわかるさ。さ、ミーちゃん行こうか」
私の肩を抱くホイヤーさんの手をつねって、レモンの腕に絡みつく。
みんなで光に向かって歩き出した。
「姉ちゃんのパンツはピンク色~♪」
「マイヤー。変な歌歌わないの!」
私はスカートを押さえた。




