1回目 幸運→不幸
※この小説の作者は琴吹舞音ですが、事情により天羽椎音が代理として打ち込んでいます。
俺こと折原陽太はうかれていた。
なぜかっていうと、今日の占いでしし座が1位だったのだ。
俺は新聞のこのコーナーを毎日(昨日は見逃したが)見ている。
そして実に今日は運が良かった。迷子を届けたら、大金持ちの家で謝礼金を貰っちゃったり、
俺の目の前で美人のスカートがめくれたり、
そして・・・
そう、今日の運勢が良くなかったらこんな風にはならないはずだったんだ。
『ヤバそうな男達に追われている女の子を助ける』なんて事には。
俺は人並みに小心だから、平常時、ましては運勢が悪かった日に命知らずな真似はしない。
言ってしまえば、運勢が良かったから調子に乗ったのだ。
小心者な俺でも今日は誰かを救えるかも、なんて・・・。
それで俺は懐かしの漫画の展開の様に彼女を逃がしてやり、
「ここは俺に任せて行けっ!!」的な感じで男達に戦いを挑んだが、
特別版でもない通常版高校生の俺は虚しいほどにアッサリと捕まってしまった。
・・・ていうか『今日の俺ならイケる!!』って何処の中二病患者だ俺。
まぁ、いっか。あの子逃げられたし・・・。がんばったなぁ、俺
・・・なんて自分を慰めてる場合じゃねぇ!俺捕まってるんだった!俺バカだ!
この状況のヤバさに気づいた時にはもう遅くて、真っ暗なこの部屋に光が差し込み、
遠くの方から不気味な足音が聞こえてきた。
「あっ」
そう思った時には目の前には「ヤ」から始まる名前の職業に就職している人にしか見えない男がこち らに銃口を向けていた。
これってどー見ても本物だよね!?あれ?もしかして俺、生命の危機!?
「っつたく、よくも邪魔しやがったなぁ、まぁいい、あばよ、餓鬼」
わー!リアル悪者ぉ!
とか思ったらそこで俺の脳天辺りにすっげー衝撃と痛みが意識をブチ切りした。
感想などは私から琴吹舞音に伝えますので、お待ちしています。