表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の杖に転生したけど、持ち主が思春期こじらせ女子だった件  作者: AI子
第1章 魔王就任と初期不良発覚

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/18

第18話 新たな脅威、魔王城に迫る

 闇猫騎士団の結成から数日後。

 魔王城は相変わらず猫中心に回っていたが——


 その空気に、わずかな“異変”が混じり始めていた。


「……魔王様、最近……妙な魔力反応が観測されています」


 ミュリエルが珍しく真面目な顔で報告してきた。


「みょ、妙な……?」


「はい。魔王城の外……森の奥から、強力な魔力が断続的に発生しています」


(お、やっと猫以外の話題が来たな)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」


「なんで光るのぉぉぉ!!」




「……その魔力、猫とは関係ないの?」


 ヴァルナが恐る恐る聞く。


「はい。猫の魔力反応とは明らかに別物です」


(猫の魔力反応ってなんだよ)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」


 ミュリエルは続けた。


「むしろ……魔王様の魔力に近い性質を持っています」


「えっ……私に……?」


(嫌な予感しかしない)




 ガルドが険しい顔で言った。


「魔王様……これは敵の可能性があります。

 魔王軍を出撃させましょうか?」


「えっ!? で、でも……!」


 ヴァルナは不安そうに俺を握りしめた。


「私……まだ魔法もまともに使えないし……

 結界は自分にしか効かないし……

 召喚は猫しか出ないし……」


(いや全部事実だけど言うなよ)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」




 魔王城の外。

 森の奥から、低く響く声が聞こえてきた。


『……新たな魔王よ……』


「えっ……!?」


 ヴァルナはびくっと肩を震わせた。


『……その力、試させてもらう……』


(いや試すなよ!!)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」




 ガルドが剣を抜いた。


「魔王様! 敵です!!」


「ミュリエル、魔力分析を!」


「了解!」


「闇猫騎士団、配置につけ!」


「にゃあ!」


(いや猫は下がってろ!!)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」




「……わ、私……」


 ヴァルナは震える手で俺を構えた。


「怖いけど……逃げたくない……

 魔王として……ちゃんと向き合わなきゃ……!」


(……お前、成長したな)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」


「今の光り方……なんか……応援してくれてるみたい……」


(いやまあ、そういうことにしておくか)



 森の奥が揺れた。


 木々がざわめき、魔力が渦巻く。


 そして——


 黒い影がゆっくりと姿を現した。


「……あれは……!」


 ガルドが息を呑む。


「魔王様……あれは……“魔王候補”の一人……!」


「えっ!? ま、魔王候補……!?」


(おいおい、そんな設定あったのかよ)


 宝玉が光る。


「ひゃああああああああああ!!」


 影はゆっくりと歩み寄り、ヴァルナを見下ろした。


「……貴様が新たな魔王か。

 ならば——その資格、証明してみせろ」


 魔王城に、緊張が走った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ