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第39話 決戦前会議

「おはよう」


「ついに作戦決行の日が来たわ」


「αの奴をぶっ飛ばしてやるわよ!」


「この時を待っていた」


 遂にαの奴との因縁に決着をつける時が来たのだ。


「みんなおはよう」


 再び国城穂美香が頭の中に音声を入れてきた。


「やっと来たわね。さあαの居場所を教えなさい穂美香」


「ちょっと里音ちゃんったらいきなり私を呼び捨てにするの?」


「もうあなたは一緒に戦うパートナーよ。このくらいの呼び方くらい構わないでしょ?」


「べつによいけどね」


 穂美香はモニターを出現させた。


「私たち天才ハッカー集団の努力の結晶により、仮想領域、VRMMO世界にて消滅してしまった人々を戻すプログラムの作成に成功しました」


「本当かよ! マジ天才なんだな穂美香」


「いやだなあ、春樹君にまで名前で呼ばれると照れるんですけどー」


「っていうかそんなプログラムあるなら、はやくそれを使いなさいよ」


「せっかちだな夏菜ちゃんわ」


「なんですって」


「まあ、そう都合のいい代物じゃないんだよ。仮想領域のプログラムにはαこと内村礼君が宿すαプログラムウイルスがコーティングを掛けてロックしているの。だからあいつを倒さないことにはこのプログラムは使えないかな」


「分かりやすい構図ね。元からαは私が倒すはずだった。あいつが生み出すプログラムウイルスは全部由愛の約束を果たすために、私が全て消滅させるわ」


「なんだっけ確かに里音ちゃんのβプログラムはその由愛ちゃんから譲りうけたものだとか。なんだかごめんねうちの礼が暴走しちゃって」


「うちの礼? どういうこと?」


「ここら辺で明かしとこうかな。この私天才ハッカー国城穂美香とαこと内村礼はかつてライズという遺伝操作集団に所属していたのよ。そこで双璧といわれていた私たちだけど、内村礼は暴走したわ。それでこんなことを初めてしまったのよ」


「じゃあ、もしかして里音先輩をナノに引き入れたのってそのライズって組織で穂美香も悪者ってことじゃないか?」


「そうなの?」


 里音先輩はオーラで、モニターにノイズをかける。


「まてまてまて! 私は君たちの味方だって。いっただろ内村礼は暴走したって。あいつは私たちハッカー集団とその大本であるライズを仮想領域で根絶やしにしたんだよ。そこには私の仲間もいたんだ」


「ちょっと待って。そんな組織滅びるべきだわ。遺伝子操作ってナノのボスもそのライズに所属していたんじゃないの?」


「そうそうそう、そこが問題なのよ。仮想領域はなにも悪いことだけでもない。かつての罪人も等しく平等にゲームの中で抹消されたからね。でも全員をゲームの中から解放すれば、そんな悪党も世に放たれることになる」


「そしたらまたそいつらが悪さをして、私たちのような犠牲者が生まれるじゃない。もう由愛のような人を出したくないわ」


「その通りだ。そこで私は邪念持ちをはじくフィルターを作成した」


「フィルター?」


「ああ、かつて邪念によって、とんでもない危険なことをした人物は復活できない仕組みになっているんだよ。つまり誰もかれもが復活できるわけじゃなくて、復活してもなにも世に実害をもたらさないもののみが復活するってわけ」


「なるほど、全員が復活できるわけじゃないのか」


「そういうこと!これなら問題ないでしょ!」


「確かにそれなら、もう同じ過ちを繰り返すことはないわね。流石天才ハッカー穂美香ちゃんだわ」


「えへへ、お褒めにあずかり光栄だわ夏菜ちゃん」


「なるほど、ここまでの働きを見せてくれたら、あなたを認めるしかないわね穂美香」


「さーて、これで準備は整ったわよ。後は内村礼の捕獲作戦を始めるよ!」


「ちょっとまってくれ、穂美香、俺からお前に質問がある」


「何春樹君?」


「お前は何のために内村礼、つまりαを捕まえようとしているんだ」


「私? だからさっき言ったじゃん、ライズ時代に消えた仲間のため」


「嘘をつくなよ。柄じゃないだろそんなん?」


「……笑」


 次の瞬間怪しく穂美香は微笑んだ。


「なーんで分かるんだよ」


「ちょっとどういうことよ!」


「国城穂美香は仲間のために戦うとかそういうタイプじゃない。あの様子だと多分娯楽とかそんな感じで俺たちに協力してるんだと思う」


「ふーん娯楽か、ちょっと正解で、大体不正解。私礼が嫌いなのよね。なんか、思想が凝り固まってるっていうか。そんな礼を邪魔したくなっちゃうたちなのよ。だから君たちも協力してくれる?」


「ちょっと、こんなやつ本当に信用していいの?」


「確かに人格に多少のずれはあるわ。ただ彼女の腕は確かよ。利害が一致してる以上、彼女の協力はとてもありがたい」


「そういうことーじゃあさっそく礼捕獲作戦にいきましょー」


「勘違いして欲しくないんだけど、何かおかしい真似をしたら私が貴方をゲームの世界に送ってあげるわ」


「ちょっ、里音ちゃん怖いんですけど。まあ安心してよ。私は自分に不利益になることはしない、これでいいかな春樹君?」


「分かったよ。早速始めてくれ」


「じゃあ、早速作戦を紹介するけど、まず警戒すべきは礼の奴が完成させたΩウイルスプログラムだね」

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