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過去編  作者: さくらもち
さくら編
15/37

さくら編・15話

さくら編 15話。

これで終わりです。

無事序章と繋がりました。

さく「修行よ修行」


ひま「……鬼ごっこのどこが修行ですか……」


さく「私が逃げてひまわりが追っかける。捕まえれたら何でも奢ってあげる」


ひま「……今…何でもって言いましたね…?」


さく「言いましたね」


ひま「……何円でもいいんですよね…?」


さく「いいですね……てかあんた何買うつもりよ…」


ひま「のった!鬼ごっこしましょう!」


さく「……ええ怖…」


そうして私とひまわりの鬼ごっこが始まった。


ひまわりの10秒カウントダウンが始まったのと同時に走り出した。


ひま「…はっや!」


ひまわりが後ろでそう叫んでいる。


さく「あったりまえでしょ~?あんた何円か知らないけど超大金がかかってんだから!」


私はそう返しながら木の枝を避ける。

ここは人間界の森の中だ。

人間もそんな通らないだろうし、何かのトラブルがあっても被害は少ないと考えて森にした。


木の枝を次々と渡っていく。


へへ…こういうのって忍者って言うんだっけ?

めっちゃ楽しい。


ひま「先輩!!待って下さいー!」


後ろから微かにひまわりの声が聞こえてきた。

ちっ…まだちゃんと着いてきているのか…


さく「はっ、ヤダねw」


私はそう煽りながらペースを上げる。



後ろからの音がほとんど聞こえなくなってきた時だ、目線を先にやると開けているところが見えた。

ここは見つかりやすいな…

そう思って方向転換をしようとした、その時、


「ダメだ...全く歯が立たない...!」


前からそんな声が聞こえてきた。

…こんなところに精霊…?それとも…人間?


やっぱり気になってそのまま進むことにした。


「これで終わりだ...!」


また違う声が聞こえてきた。


…見えた!


そこには人間の男の子と精霊がいた。


…おいおいアイツ、人間に攻撃してんじゃん。


しかも、王宮のやつじゃん。


私はとっさに男の子の前に立って精霊が振り下ろした腕を受け止めた。


何してんだコイツ……。



さく「…おーい、人間の子?大丈夫?」


相手に隙を見せないために、男の子に背中越しに尋ねる。


「あっうん…ありがとう…」


男の子は元気なさげに…と言うよりかは少し驚いた声でそう答えてくれた。


さく「それなら良かった!んで、あのさ、あんたさ…」


少し声を低くして相手を見た。

相手は少しびくりと肩を動かす。


さく「これは...いくらあんただからって許されることじゃない。まあ、後でゆっくり話をしようね」


私はそうあえてニコリと笑って見せた。


「なっ...」


相手は明らかに動揺して、霊界へ帰って行った。

これで当分アイツもこっちに来ることは無いだろう。


さく「これで大丈夫だと思うから!じゃ、急いでるからバイバイ!」


私は鬼ごっこをしていたことを思い出してとっととその場を去った。


しばらく走っているとまた開けてきた。


……おっと、危ない


行き着いた先は崖だった。もう一歩行っていれば落ちているところだった。


…どうしよう、戻ろうかな。でも数万くらいかかってるだろうしなぁ……


飛ぶの苦手だし…


そんな思いで崖の下を見つめていた。


しばらくすると、後ろから二つの歩く足音が聞こえてきた。


ひま「先輩!」


ひまわりがこちらに走ってくる音が聞こえた。


さく「なっ…!!しまった…っ!」


ひま「こんなところで何してるんですか?」

さく「まさか、この先崖だとは…」

ひま「ふふ…w先輩飛べませんもんねw」

さく「う、煩いなぁ…!!」


く、くそう……ひまわりまでバカにしやがって…

ん?てか……


さく「って、さっきの子じゃん。どうしたの?」

ひま「一緒に先輩を探してくれると言ってくれまして」

さく「あー、そーなんだ?」

ひま「はい。楽しかったですよ」


これは一応挨拶しとこうかな。人間にこんな形で会うなんて中々ないし。

鬼ごっこも一旦中止にしてしまおう。

うん、それで逃げれなかったことを誤魔化そう。


さく「おーけー、一旦鬼ごっこ中止ね。

…えっと改めまして。私さくらって言いまーす!さくらでもさくらちゃんでも気軽に呼んで~」


なるべく気さくに話しかけてみたけどどうかな??

怖がられてないよねっ??


「あ、よろしく…!」


良かった…!笑顔で返してくれたのでちょっとほっとした。


さく「さてと…戻りますか」


あの後のアイツも気になるし…

そう男の子に手を振った時だった。


「ま、待って!!」


えっっなになになに?!?!男の子が急に話しかけてきたんですけどっ?!私なにかしたっけ……??


「あの!さっきはありがとう!」


うおっなんだそんなことか。

私はニカリと笑って男の子の方を向いた。


さく「ん!まあ無事でよかった!ひまわりをありがとね」

ひま「んんん??それはどーいうことですか?!ちょっと!!せんぱーーい!!!」


私は鬼ごっこを忘れたフリをして霊界に帰った。

ここでお終いです、お疲れ様でした。

ここまでご覧頂きありがとうございました!

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