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困ったってやつ
珈琲を黒曜さんの前に置いて、私も席に座る。
「学生なんだよね、学校は?」
至極当然の質問をすれば、ピシッと固まって目を逸らす。
これは、無断欠席だな。いくら作家様とは言えど学生ならば学校のルールに乗っ取るべきだ。
「はぁ、親御さんは?」
「ひ、一人暮らしでぇ、その〜、そう!問題ない!」
嘘だろう。取り繕いの下手さと、言葉の真偽に対してだ。
私は頭を抱える。
どうしたもんか。面倒なのを拾ったぞ……。
でも、季節終先生なんだよなぁ。
理性と欲望がせめぎあっている。
どうしよう……。