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僕の髪はハネている

掲載日:2019/07/26

 知らないうちに周囲から下に見られていることが多くて、その理由が何なのか自分ではつかめていない。必死に蜘蛛に擬態するカメムシは蜘蛛の巣の上で足を糸に絡まれて、無様な餌になってしまう。ただ宿命的に。


 何が原因なのかは知らなかったのだが、どうやら私は隙だらけだったらしい。20代の頃合う人会う人に「変な人」と言われ続けていた。


 知り合いに言わせると、「髪の毛がはねていて、髭の剃り残しがあり、口の周りに食べたものがついていて、ズボンからシャツがはみ出て、ズボンの上に靴下がかぶり、靴の紐が常にほどけている」だそうである。


 一般的にあまりにもだらしない人物がいたら、不審人物扱いになってしまうらしいのだが。残念ながら私は他者の視線というものがどういうものかわからない。どうも人から見られるという事に対して意識が向かないようだ。


 「あの人変ー。クスクス」

道でたまたますれ違った女子高生の集団に笑われても、「箸が転がってもおかしい年ごろだから」と自分に言い訳して気にも留めなかった私。やがて、ムースで髪を固めることを覚えたが、完成形をイメージできず脂ぎった、いびつなヘアスタイルになる。寝癖を気にするあまり大量の整髪剤を投下して、そこだけバンカーのようにくぼんだ変な頭。


 一般人に問いたい。なぜ君たちは後頭部の髪の毛のハネがわかるのか? 後ろに目のついていない私は未だにわからないままだ。お抱えの美容師が家に常駐していて、合わせ鏡で後頭部を見せてくれるのだろうか?


 こんな(私にとってどうでもいい)事で人生損をするとは思わなかった。今現在、リアルでは全方位的に舐められている。


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