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有象無象の区別無く、私は全てを喰らい尽くす。

(とりあえずどうしようか? まずここはドコなの?)


《ヘルプ》 ピッ。


『ディストピアと呼ばれる世界。その南西部の辺境地域。周囲は未開拓の森に囲まれている。一番近い人類種の集落まで北へ約30km』


 ふーん。未開拓の辺境スタートか~。近くの町までは北に約30km……。なんか結構地味に遠くない? 私って徒歩よ? 女の足で未開拓の森を突っ切りながら30km移動とか、そんないきなりハードル高杉ィ! きっと無理なんじゃないかなぁ? ねぇ神様どう思いますか?


……。特に神様からの返事は無しと。


 仕方ないなぁ~。とりあえず、養分吸収スキルとかがあるから、食事等の心配はいらないから良しとするか。それに吸収すると、()()()()()()()するのが便利だった。


 単に地面から栄養を吸収し、身も心もスッキリ元気になるだけじゃなくて、な・な・何と! 体の中の不要な物までが、オーラと一緒に排出されていたのだった。


 それに気が付いたのは、かなりの尿意を覚えていた時に吸収スキルを使った際、その尿意もスッキリした事で判明した。このスキルって凄い!


「有能だわ! 何このスキル使える!」


 おトイレの心配が一切不要って、この世界じゃきっと大きいよね!?


――少なくとも、私には大きい(握り拳)間違いない。


 とりあえず、その辺の物をどんどん《強欲》しながらテクテクと徒歩で進む事にした。


 背中からは、例のパッ○マンが『ニュ~』っと出て対象をどんどんと飲み込んで行く。


 その辺の木――沢山。その辺の草から岩から、手当たり次第に何でも喰い散らかしていく。


 自然保護? 環境破壊? アハッ! どうせこの世界は、今からぜ~んぶ私がぶっ壊すんだよ? それを気にしてどうするのかしらぁ(笑)って心境。


 私はノリノリで、何でもかんでも全て喰い尽くしていく。


 私が通り過ぎた後には、ペンペン草どころか何もかもが無い。もうその地は荒野……どころか砂漠のような有様。


――私に全て喰い尽くされ、本当に何も残っていなかったのだった。


 途中で出会った、森の動物達も全部、強欲で喰らい尽くした。中には、ちょっと可愛い兎ちゃんなども居たけど……。私は情け容赦無く、一切の容赦はしなかった。


「有象無象の区別無く、私は全てを喰らい尽くす(キリッ」

 

 私はちょっとキメ顔で、そんな風に呟いてみたのだ。


――この強欲を使う事で、そしてどんどん私は強くなる。

 正直言えば、それが段々面白くなってきていた。

 

 光合成などのスキルも、その上限らしきLv9に達した。

 新たなスキルも覚えて、そのスキルも限界まで上がっていく。


 そして私のステータスは順調に上昇し、一部は99になり止まった。


 これが私の、能力の上限なのかな? それとも強欲対象のせい? 

 

 でも耐久99って、結構頑丈じゃない? 


 確か、私の耐久の初期値は6だったから、もう15倍以上だ。そう考えると、めちゃくちゃタフな私になった。


……今ならきっと、猪の突進でも受け止められるかも。

 

――その時、ふと私の頭に浮かんだのは《金太郎》のイメージだった。


 いやいや! 違うから! 私は相撲とか取らないからね! 金太郎ちゃうわ!


……。


……。


 それと、森の移動は私が当初考えていたよりも、遥かに楽だった。


 私はただ真っ直ぐ歩きながら、視界に映る物を全て強欲で喰らい尽くす。


 自分のスキルで、常時疲労の回復効果もあるし、少し休憩すれば吸収スキルで更に元気になるし。


――何かこれ、無理しなくても無限に歩けそうなんだけど。


 あ、でも日が暮れる前には、今日の寝る場所を確保しておかないとね。準備は早めにしておこうっと。 



私は早めに、今日の野営の準備を始めるのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


リザルト



名前 :アカネ・タチバナ(立花朱音)


性別 :♀


年齢 :15歳


種族 :邪神の使徒


LV :2


HP :155/155


MP :165/165


力  :24


耐久力:99


素早さ:35


知力 :19


精神力:19


運  :19


カルマ値:-199


称号:【強欲者】強欲を発動させる毎にカルマ値がマイナス。




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 所持スキル


☆オリジナル・ユニークスキル:強欲Lv2


◎ユニークスキル


ヘルプLv1:音声付きのガイド機能


◇パッシブスキル(ON・OFF可能)


【光合成】LV9:日光を浴びて持続回復効果(大)(HP&MP&疲労回復効果)


【危険感知】LV3:直前の危険を察知する


【気配察知】LV3:周囲の気配をサーチ


【気配遮断】LV3:気配を遮断する


【静音移動】LV3:移動の際の音を抑える


【嗅覚】LV3:嗅覚が強化


【遠視】LV3:視覚が強化


【聴覚】LV3:聴覚が強化


【脚力】LV3:蹴りの威力や、走る速度・ジャンプ力が上昇


【毒無効】:自身体内限定で、あらゆる毒を無効化作用


【温度センサー】:温度から獲物や外敵を認識することができる


【物理耐性】Lv1:物理ダメージ減少効果


○アクションスキル


【養分吸収:土】LV9:回復&メンテナンス効果+代替食(全ての効果大)


【噛み付き】LV3:攻撃に補正効果


【引っ掻き】LV3:攻撃に補正効果


【威嚇】LV3  :周囲の相手の行動を制限。格下の相手には畏怖効果付与


【突進】LV3:追加効果でノックバックorガードブレイク


【加速】LV3:素早さに補正効果


【毒付与】LV3:任意の対象に毒を付与する


△隔離在庫スキル


【弱点属性:火】LV9:火が弱点となる


【弱点属性:低温】LV9:低温に弱くなる


【夜盲】LV3:夜は視界が悪くなる


【凶暴化】LV3:脳筋になる


小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n2529fx/


最新鋭の宇宙船とAIと共に、剣と魔法の世界(惑星)へと墜落してしまい、サバイバル生活が唐突に始まった件


こちらも是非、読んでみて下さいませ。


皆様からの『評価』や《ブックマーク》などは、頂ければとても励みになります。


まだまだ素人の小説ですが、これからも応援宜しくお願い致します。

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