フリシアが助けを求めに来ました
ダークエルフのフリシアが再び登場!!
そして、次回は明日投稿出来ますのでよろしくお願いします!
私はダークエルフのフリシア、今日も花畑の手入れをしたり水をあげています。
自分で言うのもあれなんですけど、ここの花畑はすごく綺麗で自慢が出来ます。
辺りを見渡すと黄色の花、白い花、紫色の花、赤い花、青い花、
何十種類の花があってとても色鮮やかなんですよ。
『さてと・・・これで水やりは終了ね。休憩してハーブティーを飲もうかしら』
ジョウロを持って自分の小屋に帰ろうとした時でした。
突然地面が揺れ始めて、よろけそうになりました。
『地震かしら?』
それとも大きなモグラ?と、考えている時でした。
私の花畑付近で大きなワームが突然地面から出て来ました。
『わっ!気持ち悪いわ!?それよりも私の花畑を荒らさないでくれるかしら!!』
ワームが出て来た所は最悪でした。
花が何本も宙に浮いて花弁が散ってしまいました。
・・・絶対に許しませんよ。
ワームがこちらに気がつくと、
獲物見つめるようにして口を大きくて開いていました。
口の周りにある触手が大変気持ち悪かったです。
私はこれ以上荒らされない為に全力で倒す事にしました。
『闇よ!敵よ、苦しむが良い!!』
左手をワームに向けてどす黒い紫色の魔法の玉を作って放ちましたが、
ワームにほとんどダメージを与えられません。
『嘘でしょう・・・?』
人間や小物なら大火傷する魔法なのに・・・。
ワームが反撃をして、口を開いて私を食べようとしていました。
近くで見たらより気持ち悪いわね・・・。
当然、後ろに大きくて下がって避けました。
私は新たな手を使って反撃をしました。
『風よ!敵を切り裂け!!』
風が刃のような形になって相手に向かって放つ魔法です。
ゴブリンやオークの首なら一瞬にして吹き飛ぶでしょう。
しかし、ワームの身体に当たるもの、
少しだけ出血する程度で致命傷は与えられません。
んー・・・どうしましょう。
もう一撃風魔法を放とうとするとワームが地面に潜り始めました。
『ちょっ、ちょっと!どこに行くのよ!?』
下から襲って来ると思って警戒をするもの、
一行に出て来る気配がありませんでした。
『逃げられてしまいましたか・・・』
相手が悪いと思ったんでしょうか?
確かに無駄な体力を使うよりは小物を狙った方が効率が良いですからね。
しかし、また出て来る可能性がありますので非常に困りました。
寝ている時に小屋を狙われたら大変ですからね。
ワームに荒らされた地面を土魔法で修復して、元どおりに戻しながら考えていました。
そんな時にふと閃いた事がありました。
『そうだわ・・・あの子なら助けてくれるかもしれないわ・・・』
私は一度小屋に戻り、黒いロングコートを羽織ってある町に向かいました。
◯
『それで私の家に来たのね』
『そうなの!助けてほしいの!』
フリシアが泣きそうになりながら私に抱き付いて来ました。
相変わらず胸が大き・・・ごほん、何でもありません。
確かに、私とスフィアでワームを討伐したお話をした事があったので助けを求めに来たんでしょうね。
納得です。
私は困っているフリシアを放って事が出来ず、一緒にワームを退治してあげる事にしました。
ワームは一体につき、金貨100枚貰えるのでスフィアが言うお小遣い稼ぎにもなるから引き受けました。
二人で森に行く前にギルド会場に向かい、ワーム討伐の依頼を受けて一緒に行きました。
フリシアが住んでいる森に辿り着き、私達は警戒をして先を進みました。
ワームがいつ襲って来るか分かりませんからね。
森に入ってから数十分が経ち、ある異変がありました。
『フリシア!待って!』
『えっ?』
目の前にあるはずの道に大きな穴がぽっかりと空いてました。
『この穴はもしかして・・・』
『うん。きっとワームの仕業ね』
つまりこの辺にいると言う事ですね。気をつけないといけません。
そう思った矢先の事でした。
森から動物の声や鳥の声が響き渡り、
ゴブリンなどが森を駆け巡る姿が見えました。
『なにっ!?どうかしたの!?』
『これはあいつが出たってことね・・・』
杖を構えて戦闘準備をしました。
地面から振動が伝わり、強い揺れを感じました。
私は急いで風の魔法を唱えました。
『風よ!私達を助けて!』
急いで風を纏い、宙に浮いて大きく下がった瞬間にワームが真下から現れました。
危なかったです。
フリシアは宙に浮いたままで魔法を唱えていて、早速反撃に出ました。
『風よ!敵を切り裂け!』
フリシアは私が先ほど教えたワームの弱点の部分、
口元を狙って風の刃を放つと、ワームの触手が切れて血が溢れていました。
いやー、相変わらずグロイなー。
ワームは苦しみながら悶えていて、地面に潜ろうとしていました。
『逃がさないわよ!!』
私は魔法を唱えました。
『氷よ!ワームを貫け!!』
ワームが潜ろうとした地面から大きな氷柱を色んな角度から出して串刺しにしました。
氷柱からは大量の血が流れていてやっぱりグロかったです。
この魔法は強いけど相手を串刺しにするから血が飛び散ってしまい、
とても子供には見せられない光景になってしまいます。
戦闘が意外とすんなり終わり、森の脅威から守ることが出来ました。
『ありがとう!エリナ!』
フリシアがお礼を言いながら飛びつき、私を抱きしめて来ました。
また大きな胸が当たっています。柔らかいなー、ごほん。
『ううん、どういたしまして。フリアもお疲れ様』
ワームを討伐したので森を出てギルド会場に戻り、
報告と確認が終わると報酬が出ました。
『金貨100枚だ。ほらよ』
『どもー』
私はフリシアに半分を分けようとすると、
『私は自給自足をしていますから必要ないですよ』と断られましたが、
それだと納得がいきませんので、
生活用品や美味しい食べ物を沢山買って持たせる事にしました。
気がつくと、フリシアの両手には沢山の荷物がありました。
『お・・・重いわ・・・森まで帰れるかしら・・・』
確かに買いすぎましたね。
何かいい方法がないか考えましたが良い案が思いつきませんでしたので、
今日はフリシアを家に泊めて、明日一緒に森に行くことにしました。
『良いの?ありがとうー!』
またフリシアが私に抱きつき、大きな胸が当たっていました。
うん、スキンシップが激しいわね。
夜は意外と疲れたのかが分かりませんが、
シャワーを浴びた後に直ぐに寝てしまいました。
今日はワームの討伐で忙しかったですが、
フリシアとこうやって過ごせたので楽しかったですね。
次回予告、エリナのデート計画。
お楽しみに!!