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魔法使いはスローライフが好きなんです  作者: 葉月 いつか
本編
3/17

ベヒーモスを討伐しましょう

新キャラが登場します。

翌朝になり、

ぐっすりと寝ているスフィアの代わりに町を出てベヒーモスの情報を聴き込みしています。


意外かもしれないけどスフィアはお寝坊さんなのよ。

頬を引っ張っても起きないくらいなんだからね。

いたずらしたくなってしまいます。・・・いえ、してませんよ?


聴き込みが終わり、私はスフィアの為にサンドイッチの材料を買ってから宿屋に戻る事にしました。

スフィアは私の手作りサンドイッチを美味しいと言ってくれるのでよく作っているんですよ。

ふふー、目が覚めたら驚いてくれるかなー。


宿の部屋に帰ってくると、スフィアはベッドの上でまだ寝ていました。

さて、今の内に作ろうかな。


キッチンの上でパンの間にレタスやトマト、

ハムを挟めてオリジナルのソースを作って完成です。

二人分のサンドイッチを作り終わる頃、

スフィアが丁度ベッドから起き上がって来ました。


『おはよースフィア!』

『んー・・・おはよう・・・』


まだ眠たそうに目を擦りながら挨拶をしてまましたが、

サンドイッチを作った事を言うと『直ぐに顔を洗ってくる!』

と言って洗面台に慌ただしく向かって行きました。


その間に木のテーブルと椅子を用意してサンドイッチを皿に出して待機をしました。

スフィアが戻って来ると、楽しい会話をしながら一緒に食べました。


朝ごはんを食べ終わり、スフィアがベヒーモスの情報を町で聴いてみるかと言ったのでもう済んだと言う事を知らせると、驚いていました。


『本当!?エリナは頼りになるな・・・』

『ふふふー。まぁね』

『エリナはしっかりしているから、将来、いいお嫁さんになると思うぞ』

『ふふふー・・・えっ、お嫁さん!?』


私がスフィアのお嫁さん!?・・・と言う冗談は置いといて、

ベヒーモスを討伐しに行きましょうか。


スフィアはいつもの青い鎧を装備して槍を背負い、

私は紫色の三角帽子を被ってローブを羽織り、杖を持って町を出ました。



『んー・・・確かこの辺が出没地のはずなんだが・・・』


今私達は地図を見ながらベヒーモスを探してるところです。

出没地は町外れにある砂地なんだけど、なかなか見つかりません。


『見つからないねー。移動しちゃったのかな?』

『かもしれないな・・・』


その時、何処かで銃声の音が聞こえました。


『・・・!今のは!』

『銃声?誰かがモンスターと戦っているのか・・・』

『もしかして、ベヒーモス?』

『だったらまずいな・・・急ぐぞ、エリナ!』


不安を感じて直ぐに銃声がなった方角に駆けつけました。

砂地を走り、坂道になっている場所に視線を向けると、

大きな角が生えているモンスターとライフル銃で戦っている白髪の女性がいました。


『そこよっ!!』


実弾をベヒーモスの右目に当てて血を流しているものの、未だに倒せる気配がないなー。

むしろ怒らせてもうたわ。


ベヒーモスが怒り狂って突進をしてきた。


『今度こそ仕留めたる!!』


ライフル構えて引き金を引き、頭を狙ったけど鋭い角によって弾かれてしまった。

私は相手の攻撃をかわす事が出来ず、振ってきた角に当たって吹っ飛ばされた。


『いたた・・・やっぱり強いわー』


仰向けの状態で空を見上げ、絶体絶命と思ったときに誰かに声を掛けられた。


『大丈夫ですか!』

『大丈夫か!』


声を掛けられた方を見たら魔女の格好をした女の子と騎士の女の子がいた。

魔女っ子の方はスカートが短いから下着が丸見えだった。


『魔女っ子ちゃん、白いパンツが丸見えや』


そう言われた私はスカートを押さえ、ついツッコミをしてしまいました。


『・・・!?こ、この状況で何処を見ているんですか!!』

『ふむ、今日のエリナの下着の色は白か』

『ちょっ、スフィアまで!!』


笑っていたけど直ぐに表情が変わって槍を取り出しました。


『と、言っている場合ではないな・・・また仕掛けてくるぞ』

『えっ、本当かいな!』

『避けてっ、皆!!』


ベヒーモスが再び突進をしてきたから左右に分かれてかわし、

反撃をする為に魔法を唱えようとした。


『今度こそは外さへん!』


白髪の女性がライフルを構えて撃とうとした時、私は声を出して一度止めさせた。


『待って!魔法で強化するから!』

『はい・・・?』


魔法が使えるの?本物の魔法使い?仮装じゃないの?

そう思っていると魔法を唱えていた。


『風よ!ライフルに風を加えよ!』


ライフルに風らしき緑色の何かが纏まりついた。


『今よ、撃ってみて!!』


わけが分からずに狙撃をしてみると、

実弾にも風が纏まりついて恐ろしい速さで発射した。

顔を狙ったけど、ビックリして標準がずれてしまった。


実弾はベヒーモスの角に当たり、見事に折れて相当痛そうに悶えていた。

さっきは弾かれたのに・・・凄い威力や。

二人の様子を見ていると今度は女騎士が仕掛けていた。


『角が弱点そうだな・・・もう一本切ってやる!』


そう言って槍を思いっきり下から振り、もう一本の角を切り落とした。

槍であんな太いのを切れるなんて凄い力やね・・・。


『良し、この調子なら倒せるぞ!』


もう一撃加えようとしたが、ベヒーモスが反撃をして腕を振り下ろしてきた。


『スフィア!あぶない!』

『大丈夫だ、心配ない』


槍を上に突き上げて手を刺してやった。

その所為で鎧に相手の血が付いてしまった。


『グググウゥ!!!!!』

『エリナ!今だ!!』

『任せなさい!炎よ!ベヒーモスも燃やし尽くせ!!』


杖の先から炎の塊を出してベヒーモスに向かって放ち、

相手は全身燃え尽きて動かなくなった。


『ふふーん、まあ、こんなもんね!』

『さすがだな、エリナ』


ハイタッチをしている二人の姿を見て関心した。

この二人恐ろしいほど強いなーと。


あ、そういやお礼をしないとあかんな。


『二人とも助かったわ、ありがとなー』

『いえいえ、どういたしましてー』

『礼を言うのはこっちだ。弱点が分かったから簡単に倒せたからね』


そう言って笑顔で握手を交互にかわし、簡単に自己紹介をしました。


『私はエリナよ、よろしくね』

『スフィアだ。よろしく』

『ウチの名前はシャルや!よろしくたのむわー!』


この時、私はふと頭に過ぎって心配事をした。


『あ・・・』

『どうしたんだ、エリナ?』

『何か落としてもうたー?』


二人に首を傾げられて聞かれたから言いました。


『こういう場合って・・・報酬はどうなるのかな?』

『『あー・・・』』』


三人で倒しましたからね。

依頼内容が他の方と被り、一緒に討伐した場合はどうなるのかな?

今までにない事が起きたので考えていると、

シャルさんという方が譲ってくれました。


『金貨200枚やったっけ?二人に譲るわー』

『えっ、良いんですか?』

『そ、それは困る!協力して討伐したんだから均等に分けないと』


スフィアの言うとおりです。全ての報酬を受け取るのは出来ません。

しかし、シャルさんは『助けてくれたお礼に譲ったるわー』

言ってくれました。


なんて優しい女性なんでしょう?お言葉に甘えて貰いましょう。


『ありがとうございます、シャルさん!』

『良いよー。それじゃあ、まったねー!』


シャルさんが両手を振って笑顔で言ってくれたので、

私達も手を振って見送りしました。


『さてと、それじゃあスフィア。帰りましょうか』

『ああ、早くウィリックに帰ってギルドマスターに報告するか』


私達は一度ベリアに戻って宿屋に置いていた荷物を取りに行き、

馬車に乗ってウィリックに帰りました。


町に到着し、ギルド会場に行ってギルドマスターに報告をして確認が終わると金貨を200枚貰いました。


フフフッ、これだけあったらしばらくはのんびりと過ごせますね。

スフィアも『お小遣いが手に入った』と言って喜んでいました。


んー金貨100枚はお小遣いレベルではないけど気にしませんね、いつもの事だから。

その夜は二人で豪華にレストランでステーキを食べて乾杯をしました。


『エリナ、お疲れさま』

『スフィアもね。せーの・・・』

『『かんぱーい!!』』


私は今日も楽しい生活を送っています!

次回はスローライフ回になります!

よろしくお願いします!

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