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魔法使いはスローライフが好きなんです  作者: 葉月 いつか
ショートストーリー
17/17

子猫を拾いました

新しいショートストーリーを投稿しました!!

『さてと、そろそろエリナ達が来るかな?』


ソファに座って振り子時計を眺めて時間を持て余していると、外から大きめの声で私を呼んでいるのが聞こえてきた。


この声はエリナだな。勝手に入って来ていいのに何故あんなに大きな声を出すんだ?

不思議に思ったがエリナが来たと言うことで玄関先に向かい、ドアを開けてあげた。


『スフィアー、遊びに来たよー』

『開いているぞー・・・って』


エリナが両手に抱えているものを見て一瞬戸惑った。


小さい声で『にゃー』と鳴いていたからだ。そう、エリナは二匹の子猫を何故か抱えて持ってきた。


『どうしたんだ、その猫?』


機嫌が良さそうに笑みを浮かべながらエリナが答えた。


『さっき拾ったのー』

『まじか』

『うん! まじ!』


エリナは子猫を抱きかかえたまま、私の家に入った。



子猫をソファの上に置こうとすると、スフィアに注意をされました。


『あ、待て。 母さんが猫アレルギーだから待って』

『えーそうなの?』

『ああ』


私は猫を抱えたまま、椅子の上に座ることにしました。膝の上に乗せましょう。


早速スフィアと猫会議をしました。


『スフィアの家では飼えないかー・・・私の親も猫アレルギーなんだよね』

『まじか』

『うん。まじよ』

『何故拾った』

『スフィアの家で飼えるかなーって』

『んーどうしたものか・・・』


確かに三毛とトラの子猫はかなり可愛いのだが、うちでは飼えない・・・これから来るアインとネイが飼えるといいんだけどなー。


そう思っていると、早速二人が来てくれた。


『スフィアー! 来たよー!』

『あら、エリナはもう来ていたのね。相変わらず早いわね』

『二人とも良いところに来てくれた。 ちょっと今会議をしているのだが・・・』

『アインとネイは猫がお好きかな?』


アイン達にスフィアと猫を勧めると、思っていた反応と違っていました。


アインとネイが子猫を一目見た瞬間に目がハートになり、二人で一匹づつ猫を抱きかかえました。


『か、可愛いーーー!!!』

『可愛い猫さん! スフィアが飼ったのー?』

『ううん、私がさっき拾ってきたの』

『それで猫をどこで飼うか会議をしているだが、自分とエリナの家では残念ながら飼えないんだ』


困っていると、アインとネイが即答をして飼いたがっていた。


『そうなの? それじゃあ私達の家で飼っていい?』

『じゃあ、貰っていーい?』


問題があっという間に解決しました。良かった良かった。


アインとネイが子猫を膝の上に乗せながら名前を考えていると、数分で決まりました。


『三毛猫の方がプリアで、トラ猫がサティ!!』

『可愛い名前! さすがお姉ちゃんはセンスが良いー!!』

『ふふー。まぁーね』


こうして猫会議に幕が閉じ、四人でお茶会を開いて楽しむ事が出来ました! うん、スフィアが淹れてくれるハーブティーは格別ですね。


翌日。私とスフィアでアイン達の家に遊びに行くと、すっかりと猫達が馴染んでいて、すごく寛いでいました。


ふふっ、良かったですね。

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