スフィアの為にハーブティーを作ろうかな
今作もアニメを意識した作品なので、
12話で最終回になります。
明日投稿しますので、よろしくお願いします!
今日は暇なのでスフィアの為にハーブティーを作ろうと思うので町の外に出ています。
何でハーブテイーを作るのかって?
サンドイッチ以外にも何か作れた方が女子力が上がるかなーと思ったからです。
逆に言いますとそれしか作れません・・・。
『えーと、これは何の花かしら?』
黄色の花を見ながら持ち歩いている花の図鑑を見て確認しました。
『へーこれがマリーゴールドなのね』
マリーゴールドならハーブティーに使えますね。
何本かダガーナイフで切ってバッグの中に入れました。
『さて・・・他にも探そうかな』
花がある場所を探して見つけると、
花柄の白いワンピースを着ている一人の女性がいました。
見た目は二十代前半くらいかな?落ち着いている雰囲気が漂っています。
まさに大人の女性って感じで、茶色の髪も腰あたりまであって綺麗です。
その女性を見ていると私と同じように花を切り、
草の上に置いてあるバッグの中に花を入れていました。
あの人もハーブティーを作るのかな?
そう思っていると、後ろから何かの気配を感じました。
振り向くと一体のゴブリンが女性の方を睨み、
棍棒を構えて今にも襲いそうでした。
『あぶないです!後ろにゴブリンが!!』
『えっ?』
私は急いで杖を取り出し、助ける為に魔法を唱えようとしました。
しかし女性は怖がっておらず、
むしろ向かって来るゴブリンに対して攻撃をしました。
『邪魔よ!!』
思いっきりゴブリンの顔面を右足で蹴りを入れ、
一発で仕留めていました。強かったです。
その時にスカートがふわりと上がり、白い下着が見えていました。
けど、そこは同姓なので問題はありません。
呆然としていると、女性から話しかけてきました。
『ありがとうね、可愛い魔法使いさん。
作業に集中していたから気が付かなかったわ』
『あ、はい・・・どもです』
女性が首を傾げていました。
『呆然としてどうかしたの?』
『えっ、いえ、ゴブリンを一撃で倒しちゃったから驚いてしまって』
肌が白くてか弱い感じだし、
武器を持っていなかったので一般の方だと思ってました。
頭の中で色々と考えていると、女性が微笑んでいました。
『あーそうよね、剣士や騎士じゃないから驚くよね。
私、護身術を習っているからゴブリンくらいなら倒せるのよ』
『なるほど!納得ですね!』
『でしょうー?』
その後も会話が弾み、色々と話をしていました。
彼女の名前はカトレア、年齢は23歳。
実は彼女もハーブティーを作るために花を採っていたみたいです。
やっぱりそうでしたか。
『これはアグリモニーね。ハチミツのように甘い香りで美味しいのよ』
『ふむふむ、なるほど・・・』
二人でハーブティーに使える花を切り、
カトレアさんに種類や効能を教えて貰っています。凄く勉強になります。
バッグの中が大量の花で溢れ、
これ以上入れれないのでそろそろ帰る事にしました。
『よし、じゃあそろそろ帰りましょうか』
『ですね!行きましょう』
二人とも満足した顔で町に戻り、到着してからお別れをしました。
『機会があったらまたお話をしましょう、エリナちゃん』
『はい!また何処かで逢いましょう!』
『うん、またねー』
カトレアさんが手を振ったので私も同じく手を振りました。
『さて、と・・・それじゃあ家に帰って早速作っちゃおうかな』
私は急いで帰宅し、ハーブティーを作ることにしました。
本当は直ぐにスフィアに飲ませてあげたいんだけど、
花を乾燥させないと駄目ですので結構時間が掛かってしまいます。
こればかりは仕方がないですね。
なので翌日スフィアの家に行きましょうか。
◯
翌日になり、乾燥した花を瓶に詰めてスフィアの家に持って行き、ご馳走してあげました。
『んっ!これは美味しいな!』
『本当?良かったー!』
スフィアが喜んでくれると、私も嬉しくなります。
一杯のハーブティーを飲み終わり、カップをプレートに置いて口元を緩めて言われました。
『ありがとう、エリナ。何かお礼をしないといけないな』
『お礼だなんて大袈裟だよー』
少しだけ照れ臭くて断りましたが、スフィアが話を続けました。
『そんな事はないさ。何でも言って、してあげるからさ』
『えっ、何でも・・・?』
『ああ』
私は頭の中で少し考えました。
何でもしてあげるって事はあんな事やこんな事でも?
うーんどうしましょうか・・・。
にやけていると、スフィアにツッコミをされました。
『エリナ。絶対に変な事を考えているだろ?』
図星なので、わたふたして両手を振りました。
『ち、違うわよ!変な事は考えてないわ!』
しかし、スフィアはジト目をしてきます。
『嘘だな・・・』
『は、はい・・・』
結局、考えていた事は辞め、無難にスフィアにマッサージをして貰う事にしました。
スフィアが『まぁ、それぐらいなら良いか』と言い、私はベッドの上でうつ伏せになりました。
すると、スフィアの声が背中越しに聞こえました。
『初めてだから上手く出来るか分からないが・・・』
『大丈夫ー気にしないでー』
『ああ、やってみる』
スフィアに腰を手で押されると、変な声を出してしまいました。
『ひやぁっ!』
『エリナ、変な声を出さないでくれ』
『ごめんね、もう大丈夫よ』
『それじゃあ、続けるぞ』
腰辺りをマッサージして貰い、今度は首元をやって貰いました。
『んっ・・・!』
『どうだい?気持ちが良いかい?』
『う、うん・・・凄く気持ちが良い・・・』
『じゃあ、もう少し強くするぞ』
あれ?何だかエロい?マッサージが終わり、
スフィアの顔を見たら少しだけ顔が赤くなっていました。
『さっきの会話・・・何だかいけない事をしているようで気恥ずかしくなってきた・・・』
レアなスフィアの表情が見れてラッキーでした。
これからお礼をしてくれる時はマッサージをして貰おうと思いました。
しかし、スフィアに『絶対にもうしない!』と断られました。残念です。