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「俺はヒロム=カルディア。よろしくな」「僕はアンヘルっていいます。アンヘル=グランデ。よろしくお願いします」


「今日から諸君は、人類の盾たるフレイヤ王国の礎となるべく―――」

朗々とした声で語る男をヒロムは冷めた目で見ていた。

フレイヤ王国魔導教導院の入院式には国内のみならず、世界中から才を認められた者が多く集められている。

皆、その使命を理解し、わずかの不安と多くの希望をその目に映していたが、ヒロムだけはその裏にある思惑に冷たい視線を送るだけ。

ここでどれだけ努力したところで、アルフレイドをはじめとした魔導士の名門の子息が優遇され、それ以外は使い捨ての駒になるしかないからだ。

ヒロムはまだいい。重戦士の名門、カルディアの息子である以上、冷遇されることはないのだから。

庶民出身の者にその努力が報われるチャンスが訪れることはほぼない。

正に『盾』として消耗される駒としての役割を期待されているのだ。

入院式が終わり、人がごった返している掲示板に貼られたクラス分けを見ていると後ろから声が掛かった。

「よお、ヒロム」

整ってはいるが、性格の悪さがにじみ出た顔にニヤニヤ笑いを張り付かせた少年がそこに立っていた。

「なんだよ、ウォーレン」

アルフレイド家次男、ウォーレン=アルフレイド。

神童として王下72柱の家の中でも特に名を知られている。

カルディア家も72柱のうちの1柱なので家柄としては同格、歳も同じなのでよく顔を合わせてはいた。

「まさかカルディアの人間が魔導士を目指すなんてな。筋肉バカの家系に魔法が扱えんのか?」

以前から面と向かって臭いだの筋肉バカだの貶してきてくれた奴だ。神童という呼び名に劣らずプライドも神のレベルにある。

「ションベンくさい野郎は近寄るんじゃねぇ」

「なんだとっ!?」

「俺に胸倉掴まれただけでションベン漏らした奴はどこのどいつだ?」

周囲から小さく噴き出す音が聞こえる。

昨年、あるパーティーで同い年くらいの少女に執拗に絡むウォーレンを見つけたヒロムは胸倉を掴んで吊り上げて見せた。すると怯えたウォーレンはその場で失禁。パーティーの場ということで多くの者がその様子を目撃し、神童の噂と同時に広まったということがあった。ここには格は違えど72柱に連なる家柄の者も少なくないので、そのエピソードを知っている者も多い。

顔を真っ赤にしたウォーレンは「絶対に潰してやるからな!」と叫ぶと取り巻きを連れて逃げ出した。

「出来るもんならやってみな」

クラス分けに目を戻し、自分の名前を探していると誰かが腰にぶつかった。

視線を落とすと小柄な少年がヒロムを見上げて怯えた目をしていた。

「す・・・すみません・・・」

周囲から頭一つ抜けているヒロムに対して、その少年は周囲から頭一つ分埋没している。

ここにいるからには最低でも12歳のはずだが、どうみても12には見えない。精々9歳といったところだろう。

「小さいな、お前。掲示板見えねぇだろ」

「は、はい・・・」

「ほれ」

ヒロムはその少年を軽々と抱え上げると掲示板が見えるようにしてやる。

「あったか?」

「は、はい。Fクラスです」

少年をおろし、ヒロムもFクラスに目を向けるとヒロムの名前もあった。

「俺もFだな。ってことはクラスメイトか。俺はヒロム=カルディア。よろしくな」

「カルディアって・・・あの?」

「言いたいことは判るが、そうだ」

「僕はアンヘルっていいます。アンヘル=グランデ。よろしくお願いします」

深々と頭を下げた少年にヒロムは微笑む。

それがヒロムとアンヘルとの出会いだった。


寮でも同室になったヒロムとアンヘル。

「しかしお前ってホントに小せぇな。ちゃんと飯食ってんのか?」

アンヘルの身長はヒロムの鳩尾くらいまでしかない。

「お金・・・ないから・・・」

訊くと王国西部にある山間の村の出身だという。

王国の西には天険スルクを主峰とする山脈が広がり、その向こうにあるオークが支配する土地との境界を形成している。

常に侵攻の危険があるうえ、山がちの土地なので農業に向いておらずあまり栄えてはいない。

だが良質の木材はこの地域からしか産出されないため、軍の砦を中心としていくつかの街や村が存在する。

「なんでここに入ったんだ?」

制服は教導院から支給されるが、それ以外の物は基本自費で賄わなければならない。

才能を認められると学生でも様々な任務に派遣されることがあり、実績を評価されると軍から永続的な奨学金が支給されるようになるが、それまでは親のすねをかじるのが一般的だ。

「近くの街の司祭様が推薦してくれて、支度金も出してくれたんだ」

そう言ってアンヘルが取り出した荷物は立派な装丁の本が一冊と数枚のシャツ、そして下着だけ。

「その本は?」

「村を出る時に司祭様から貰ったんだ。困った時にはそれを売りなさいって」

見せてもらうと神聖魔法の魔導書。しかも第五位相から第八位相までが網羅されている。通常は魔法ごとに魔導書が存在し、一冊にまとめられていることはない。魔導書そのものが法具となるからだ。単体の魔導書でも10万ガルデは下らない。この魔導書は法具としては使えないのだろうが、これだけの魔法が載っているとなると相当な価値があるはずだ。

「随分と気前の良い司祭様だな」

「昔、軍で魔法の研究やってたんだって。その・・・ヒロム・・・君ってこれ読めるの?」

魔導書は通常、魔法式そのものが記号化されて記され、それに対応した詠唱の文言が書かれているが、この魔導書には魔法式しか記されていない。

教導院に入るには一般教養と素質の検査だけしかないので普通の院生にはまだ読むことが出来ない。

「ヒロムでいい。一応家庭教師つけて基本は教えてもらったからな。曲がりなりにも72柱の1柱だ。よそに恥を晒すわけにはいかないからって」

「良い家には良い家で色々あるんだね」

「なんてことはないさ。俺は優秀だからな。魔法式程度余裕で覚えられる。さ、飯食いに行こうぜ」

「僕は・・・いいや。今朝食べたし」

朝晩の食事は寮の食堂で採ることになるが、食事回数で食費を請求されることになる。出費を抑えたければ食事を抜くくらいしか方法が無かった。

「そんなんだから小せぇんだぞ。俺の分けてやっから」

渋るアンヘルを連れて食堂に向かうと人でごった返していた。

12歳から17歳まで、5学年が同じ寮にいるのだから仕方のないことだろう。

「スゲェ人だな。はぐれんなよ」

ヒロムはアンヘルの手を取り人ごみを掻き分けていく。

ヒロムの体格は殆どの最上級生より大きいので突破は容易だ。

空いているテーブルを見つけアンヘルを座らせると「ここで待ってろ」とヒロムは配膳が行われているカウンターへと向かう。

ここで左手の甲に刻まれている紋章を翳すと、誰が食事に来たのか判るようになっていた。

「あれ?ヒロム坊ちゃんじゃないですか」

声の主はマーサという昨年までカルディアの屋敷で賄い婦をやっていた人だ。

住み込みで働いていて色々と世話になったのだが、父親の介護が必要になったというので惜しまれながらも退職していた。

「マーサさん。ここで働いてるんですか?」

「えぇ。ここは時間の融通が利くんで介護も出来ますし。それより寮に入られたんですか?あたしゃてっきりご自宅から通われるんだとばかり」

ヒロムやウォーレンのような上級貴族の子弟は通常自邸から、もしくは教導院から近いところに家を借りて通う。身の回りの世話をする者が必要だからだ。

「俺はマーサさんからしっかり仕込まれたんで、自分のことは自分で出来ます」

「そうでしたね。坊ちゃんは自立心が強いから」

ヒロムは身体を鍛えるつもりは毛頭なかったので勉強以外の時間はマーサや他の召使いに張り付いて料理から洗濯、庭木の剪定まで様々なことをやらせてもらっていた。

「マーサさんがいるってことは味も期待できそうだ。これから食事が楽しみだよ」

「まあ、坊ちゃんたら。もっと気合入れないといけなくなるじゃないですか。さすがにここではお屋敷みたいにはいきませんよ」

「マーサさんの料理だってだけで十分です」

「坊ちゃん大きいから大盛りにしないとね」

そう言ってマーサが装ってくれたプレートは他の院生の倍はある。

「いいんですか?」

「院生それぞれの健康管理もあたしらの仕事ですから。院生ごとに盛り付けを変えて良いことになってます」

「じゃ、ありがたく」

大盛りのプレートを持ってテーブルに戻るとアンヘルに絡んでいる連中がいる。

「あの・・・」

「ここは俺たちの席だっつってんだろ」

慣れた雰囲気からすると上級生だろう。

「どうした?」

ヒロムが声を掛け振り返った連中は硬直した。

上級生とはいえヒロムよりはるかに小柄だ。

魔導士の紋章を宿すと個人差はあるものの体格はあまり大きくならない。マナのほとんどを魔力へと変換してしまうためだ。

「お、お前・・・新入生か。ここは俺たちがいつも座ってんだ。どけよ」

「あ?何言ってんだ。席の指定はないって聞いてるぞ」

「だからいつも俺たちが座ってんだつってんだろ。頭悪りぃのかよ」

「知るか」

ヒロムは無視してアンヘルの横に座る。

「サービスしてもらったし、一緒に食おうぜ」

アンヘルにスプーンを渡してヒロムはフォークを手に取る。

「え、でも・・・」

「話を聞きやがれ!!!!」

上級生がダンっとテーブルを叩いた勢いでコップが倒れテーブルの上に水が広がっていく。

ヒロムは黙って立ち上がると、テーブルを叩いた上級生の胸倉を掴み片腕で吊り上げてみせた。

「ひぃっ!!!」

周囲が静まり、ヒロムへと視線が集中している。

「俺は飯の邪魔されんのが一番嫌いでな。やるなら飯の後にしろ。窓から落とすぞ?」

そのままヒロムは窓へと歩み、上級生を窓の外に突き出した。

「や、やめてくれ!!!!」

「金輪際俺やあいつに関わるな。もし、あいつに手を出したら、そん時はマジで落とすからな」

上級生を床に投げ捨てると「ひぃっ!!!」と悲鳴を挙げて逃げていった。

残っていた連中も気付くと消えている。

「ったく」

台拭きで水を拭き取ると再び席に着いた。

「じゃ、食おうぜ」

「いいの?」

「ここの飯、期待できるぜ。去年までうちで働いてた人が作ってんだ。マジ美味いからな」

「じゃあ・・・」

アンヘルは恐る恐るといった感じでクリームシチューに手を伸ばす。

そして口に含んだ瞬間固まった。

「どうした?」

ヒロムの問いかけにアンヘルは大粒の涙をこぼし始める。

「どうした!?」

「お・・・いしく・・・て・・・・」

ヒロムもフォークで掬って舐めてみたが、十分に美味しいが泣くほど美味しいというわけではない。

「そうか?」

「こういうの・・・食べたことなかったから・・・」

金がないとは言っていたが、ヒロムの想像以上に貧乏なようだ。

「そっか。ならしっかり食え」

クリームシチューを前に置いてやると「いいの?」とヒロムを見つめるアンヘル。

ヒロムが頷くと一口一口、しっかり味わうように食べ始めた。

ヒロムは胸の奥にあるしこりがわずかに疼くのを感じた。

貧富の差があることは理解している。

ヒロムの家、カルディアを始めとした上級貴族や王族が庶民から吸い上げたもので潤っていることも。

“富める者は富めぬ者に施さなければならない”

そう家庭教師は言っていた。

だがその言葉にはずっと違和感があった。

富めているのは富めぬ者から富を吸い上げているからだ。

もちろん、富める者が社会的な責任を負い義務を果たしていることは理解している。

だが、こうして食うや食わずやという生活をしなければならない者がいるという現実を見ると、それだけの富を享受するだけの責任を果たしているのかという疑念は拭えない。

その富でここにこうしている自分という存在にも―――

「どうしたの?」

アンヘルが首を傾げヒロムを見た。

あまりにジッとアンヘルを見つめていたので気になったようだ。

「あんまゆっくり食ってると冷めるぞ?」

「でも・・・もったいなくて・・・」

「ここならいつでも食える。あったかいうちが一番美味いんだから早めに食えよ」

「うん」

惜しそうに、だが普通に食べ始めたアンヘルを見てヒロムもようやく食事に手を付け始めた。


「まったく!いくらカルディアの御曹司とはいえ、初日からこのような問題を起こすとは!!!」

食堂での一件で呼び出されたヒロムは寮監の部屋で説教されていた。

「聞いてるんですか!!!」

「はあ」

生返事を返すヒロムに寮監の顔は今にも憤死しそうなほど真っ赤になっている。

「とにかく!今後はもめ事を起こさないこと!!良いですね!!!!」

「へ~い」

「反省してるんですか!!!!」

反省してるかと言われたら答えは否だが、一応頷いて見せる。

「それよりお願いがあるんですけど―――」

解放されて部屋に戻るとアンヘルはまだ寝ていなかった。

「大丈夫だった?」

「へーきへーき。あんなもん聞き流しときゃいいんだって。それよりさ」

「なに?」

「思いついたんだけど、お前、食堂で手伝いしてみねぇ?」

「手伝い?」

「寮監に交渉してきたんだ。食堂の手伝いの代わりに、食費免除してくれって」

金がなくても学業が最優先なので外で働く余裕などない。ならばと寮の中で働かせてくれと頼んだのだった。

「でも・・・僕料理なんてやったことないよ?」

「皿洗いとか雑用がいくらでもあるって。俺も手伝うからさ」

「ヒロム・・・も?」

「お前ひとりじゃ不安だろ?ってマーサさんのまかない飯があるらしいからそっちが目当て」

意地悪そうに笑ったヒロムに「それじゃあ・・・」とアンヘルは頷いた。


「ヒロム、上手いね」

「だろ?マーサさんに仕込まれたからさ」

器用にじゃがいもの皮を剥いていくヒロム。

「ヒロム坊ちゃんにこういうことやらせるのはどうかと思うんだけどね」

マーサは剥かれたじゃがいもを抱え上げると笑う。

「仕込んでくれたのマーサさんでしょ?でも役得だよな~マーサさんの特別メニューが食えるってのは」

1000人以上の院生が暮らす寮なので食堂の調理人も数十人いる。

必然的にマーサが作った料理に当たれる可能性は低くなるのだが、まかないとしてマーサが一品作ってくれるのだ。

「しかしカルディアの御曹司がここまで出来るとは驚きだよ」

そう言って剥いた皮が入った籠を入れ替えたのは食堂の総責任者であるバリーだ。

元々は軍属の調理担当兵で前線での炊き出しなどを担当していたそうだが、結婚を機に退役してここに勤め始めたのだという。

「早く家を出たかったんで。家にいたんじゃ兄貴たちが「重戦士になれ」ってうるさいし」

「まあ、12でその体格じゃ期待もされるよな。しかし良いのか?授業の方に支障が出そうだが」

「大丈夫です。アンヘルの奴、入試で一番だったそうですから。俺も結構上の方だったし」

一般教養の試験ではアンヘルが1位、次いでウォーレン、そこから貴族の子弟が続きヒロムは10位だった。だが、総代として扱われるのはウォーレンになる。

それは『潜在能力』も含めての順位だから、というのが建前だが実際には単に貴族階級が総代でなければ困るという理由からだ。

まだ魔力も発達途上、系統の得手不得手すら判っていない状態で潜在能力など測れるはずがない。

―――ヒロムが魔導士としての適性が低い、というのは確実なのだが。

「魔法学の初歩は俺もアンヘルももう勉強済です。当分は系統の説明や魔法式の読み方だし」

「なら良いが。無理はしないようにな。君らの本業は勉学だ」

「はい」

バリーが仕事に戻るとまた皮むきに集中していく。

「ヒロムって魔法使ったことある?」

危なっかしい手つきで皮を剥くアンヘルが呟く。

「ん?いや、魔導士の紋章宿してからじゃないと使えないだろ?」

魔法を使うには魔力が必要だが、マナから魔力を創り出すには魔導士の紋章の力が必要だ。アルフレイドのような魔導士の名門を除けば通常は教導院の合格時にその証として宿すことになる。

「そうらしいね」

「もしかしてお前、使えんのか?」

ヒロムの問いにアンヘルは頷く。

「神聖魔法だけだけど」

「へぇ~お前って『祝福されし者』なんだな」

極まれに紋章の力を借りることなく魔力を生み出せる者がいる。

そういう人物を神の力を分け与えられた『祝福されし者』と呼ぶ。

光の勇者リヒト=ルカインなどがその代表だ。

実は魔力に限らず他の紋章の効果を発現する者もいるのだが、素質や才能といったものと区別がつかないので魔力に限定して呼ばれているだけだ。

「祝福・・・か・・・何の祝福なんだろうね。村が襲われた時も神様は助けてくれなかったけど」

「襲われた?」

「僕は神様なんて信じてない。でも神聖魔法は使える。不思議だよね」

アンヘルの瞳にわずかな憎悪を感じたヒロムは話を変えた。

「そういやお前法具は何にする?ロッド?リング?」

法具には杖や指輪、首飾りなど様々なものが存在する。携帯のしやすさや魔法のイメージしやすさによって選ぶことになっているが杖がもっとも汎用性が高い。

「お金ないから・・・お金がたまるまでは備品を借りるけど」

「俺はどうしよっかな~」

法具は高価になればなるほど魔法式の起動補助や威力の増大などの効果が強いものになるが、院生の内は安価なもので済ます。が、最低ランクの法具でも庶民からすると決して安いものではないと聞いていた。

「ヒロムはまだ系統決めてないんでしょ?決めてから考えるものじゃない?」

「それもそうだな。やっぱ闇魔法がカッコイイよな~適性があればいいんだけど」

アンヘルは手を止めるとヒロムを見つめる。

「なんとなくだけど、ヒロムはどんな系統でも使えそうな気がする」

「そうか?うちって魔法適性低いので有名だぜ?」

「魔導士の紋章と、でしょ?重戦士の紋章との相性が良すぎるってだけで、魔法適性が低いとは限らないと思う。それに司祭様が仰ってたんだけど、魔法は適性より理解が重要だって。適性は法具で補助できるから、まずは理解を深めなさいって仰ってた」

「へぇ・・・理解、か」

皮を剥きながらヒロムは頭の片隅に浮かんだアイデアに思いを巡らせていた。


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