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神様の観察対象  作者: LUCC
第一章 はじまり
7/31

ep.7

~修二side~


魔力が人よりも増えやすい。

しかも、増えたかどうか目で確認できる。

こうなったらもう、どんどん魔力を増やしていくしかないな。

というわけで、火を出したり消したり時々魔力を補充したりを昼までの約1時間続けた。

魔力は45になった。


今はリビングで、クーシーと一緒に昼飯を食べている。

食べ始める前にクーシーに、日向ぼっこしてたのか聞くと、縦に首を振り肯定した。


食べ終わったので修行部屋に向かう。

昼食風景がない?機械で作った飯を食べる男を実況って誰得って話だ。

そんなわけで、修行開始。

の前に、さっき昼飯食べながら思いついた修行法を試してみるか。


ウォッチにある家具追加で出した座布団に胡坐をかく。

両手を胸の前に持ってきて、指を軽く開き、掌を向い合せる。

両手の間は10cmくらいあける。

そして集中。


左手から魔力を出す。

体内から出されたことにより、魔力から魔素となり空気中に散っていくのを右手で吸収していく。

また左手から出し、右手で吸収。それの繰り返し。


何をしているのか、簡単に言えば、魔力を出して、出した分吸って回復、それだけ。

完全な魔素から吸収するのは時間がかかるが、魔素になりかけの魔力なら簡単に吸収できる…みたいだ。

続けること数分。


魔力 50


火をつけたり消したりするよりも断然効率がいい。

それに、ウォッチから魔力を1度も補充することがなかった。

この姿勢といい、魔力を上げやすいといいまるで瞑想だな。


そしてそのまま夕方まで瞑想を続けた。


魔力 300


最初はぎこちなかったが1時間も続ければ、流れるように出して吸ってのサイクルが出来るようになった。

最後の方なんか、掌以外の場所でもできるようになった。

掌のように向かい合ってないから、出したらすぐに吸い戻すというやり方だが。


KOで作った夕飯を食べ終わったら、部屋に戻らず、クーシーと遊ぶ。

昼間に全然かまっていなかったのでご立腹らしい。

クーシーと遊びながらも瞑想(あの姿勢ではない)をする。


1時間も遊んだら満足したのか眠そうにしていたので、風呂に入って寝た。


翌日、朝日が昇るかどうかぐらいの時間に起きた。

昨日早く寝たからな。

前世の、0時過ぎに寝て10時過ぎに起きる生活とは大違いだ。


朝食にするには早すぎる。それにクーシーもまだ起きていない。

…瞑想でもしとくか。

瞑想するのはいいのだが、昨日はずっとそれをしていたせいで、殆ど意識しなくても出来るようになってしまった。なので、あまり時間つぶしにはつかえない。

どうしたものか。

クーシーが起きてくれればベッドから出られるのだが…

あ、そうだ、クーシーのステータスを見てないな。

ちょうどいい見とくか。


名前 クーシー (8) ♀

種族 猫?

職業 シュージのペット

能力 体力 20

   魔力 10

   筋力 7

   俊敏 33

   知力 30


なんで種族に?が付いてるんだ。実はただの猫ではないとでも?

知力が高いのは頷けるな。

それ以外は意外と普通だった。


さて、どうするか。本格的に何もすることがなくなったぞ。

この体勢では雑誌は読みづらいから、……この世界のことでも調べてみるか。

てことで【知る権利】を使ってサクサク調べていく。【知る権利】マジ便利。


分かったことを簡単にまとめると、


この世界には大陸と呼ばれる大きな島は1つしかない。小さな島々はいくつかある。

大陸の形は、横に長いひし形に、その4つの頂点のとこに円形の陸地がくっついている。

円形のとこには魔物が多く生息しているらしい。魔巣と呼ばれている。

種族別の領地は、ちょうどいい具合に大陸を×で4等分する森で分けられている。

ただし、中央には"神聖活火山"と呼ばれる大きな山がある。

東に普人族。

西に土人族。

南に獣人族。

北に森人族。

分けられてはいるが、実際の所、いろいろな種族が入り混じり住んでいる。

種族間や同族内での戦争はここ数百年無い。

何故なら、戦争で魔巣の警戒を怠ると、それを狙っていたかのように次々と魔巣から魔物や魔獣が攻めてくるからだ。

昔、普人族が獣人族と戦争を起こそうとしたとき、大量の魔物に攻め込まれ、国自体が滅びかけたようだ。

その時、大陸本土に多くの魔物が解き放たれた。

そういったこともあって、今では全ての種族が手を取り合い協力し、魔物、しいては魔巣に対抗している。


次は、この世界の発展レベル。

俺たちが来るより前に何人か転生者が来ているらしいし結構発展していると思っていた。

しかし、実際はほとんど発展していない。

地球の中世くらいだろう。中世がどんなだったか分からんが。少なくとも近代ではない。

1部例外があったりするがだいたいそんなもんだ。

正直意外過ぎる。

何故先達がいるのに発展していないのか。それは簡単だ。

俺たちが来た世界が、前の転生者たちとは同じだが違う世界だからだ。

所謂パラレルワールド。

前の転生者と"世界"は同じだが、前の転生者は来なかった"世界"。

神は多くの場合のデータを取りたいと言っていた。

そのためには、すでに色が塗られている紙より、汚れ1つ無い真っ白な紙の方がデータが取りやすいに決まっている。

だから、"転生者によって発展され色づけられた世界"ではなく"発展も何もされていない真っ白な世界"に転生させられたんだろう。


最後に、現在地点。

転生3日目にして現在地を知るとか………気にしたら負けだ。ちょっと魔法に感激してはしゃぎ過ぎたなんてことはない。

とにかく現在地点は、なんと…普人族領側の魔巣の中の森。

細かく言うと、魔巣の中央からやや西より。つまり普人族領より。

確かに、転生場所を森にしたけど、態々こんな敵が溢れる所にしなくてもいいと思うんだが…。


胸の上の重みがもぞもぞと動く。

クーシーが起きたようだ。


「クーシー、おはよう」

「…みゃ~」

「起きてすぐで悪いけど、ちょっと降りてくれるか?」


前足で顔を擦っているクーシーに声をかけ、胸の上からどいてもらう。

あ、軽くなった。

外はだいぶ明るくなってきている。

朝飯にするか。

キッチンに向かい、KOに食材を入れ、朝食完成。

毎回思うが……便利だ。


出来た料理を食べ、その後リビングでゴロゴロする。

実際に転がっているわけではない。

…いや、1匹転がっていた。視界の端から端までコロコロと。

ソファに座りながらそれを見つつ、アイテムポーチから雑誌を取り出す。

暇にならないようにと選んだやつだ。中身は知らん。


結構丈夫にできている表紙をめくる。

1ページ目には目次がある。雑誌なのに。

とりあえずスルーして、パラパラとめくってみる。

内容は………真っ白だった。

一瞬自分の目を疑った。

粗悪品か?と思いながら目次に戻る。

よく見ると最初のページの目次って書いてある下に、『ジャンルを選んでください』と横書きであった。

その下にはジャンルと思われるものがズラーーーっと描き連なっていた。

例えば、

『勇者物語』、絵本に近い。

『猿でもわかる貴族の嗜み』、貴族向けなのに猿って、苦情こないのか?

『ジョン・ヒーローの日記』、研究者の日記だ。英雄ではない。

などなど。数百種はあるんじゃないだろうか。


その中から見つけた気になるワード。

『魔道書』

魔道の道は導ではないようだ。

剣道や柔道と同じなのだろう。


クーシーは日のあたる窓辺で丸くなって寝始めていた。

転がり疲れたか?

ちょうどいいな、集中して読める。

別にクーシーが邪魔って訳ではないが。


目次の『魔道書』をタッチする。

特に何も起こらない。

数ページめくる。

ちゃんと書いてあった。


はじめに、とあり、続けて

『魔道とは、魔法や魔術の道を歩み進めることである』

と書いてあった。

魔法と魔術の違いは?

初めの方は基本的なことが書いてあるらしく、どんどん読み進めていった。


~~


ズボンの裾を何者かに引っ張られる。

視線を下に落とすと、クーシーがいた。

どうやらおなかが空いたらしい。

ウォッチで時間を確認してみると、12:30。

かなり集中して読んでいたようだ。

いまさらになって、自分の空腹に気付く。


朝と同様、食材をKOに入れて終わり。

勿論メニューは違うが。


食べた後は、クーシーと少し遊ぶ。

午前中ずっと寝てたから元気だ。

暫く遊んだあと、修行部屋に向かう。

クーシーはリビングでまたお昼寝。

寝てばかりだが寝る子は育つって言うし、いいのか。


修行部屋に入る。

左手に雑誌を持って。

これにはいろいろな魔法や魔術の例が載っていた。

読んでいる内に試したくなったのだ。

魔力は十分ある。

もうすぐ1000になるだろう。

なんたって朝からずっと瞑想をしていた。

…なんか瞑想ってややこしいな。

他の名前…他の名前…………錬魔でいいや。

これからは瞑想改め、錬魔だ。


少々脱線したが、とにかく、魔力はたくさんあるから思う存分修行が出来る。


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